過酷環境下で機能する化学イメージング・デバイスの開発


更新:2020/06/16
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特徴・独自性
  • 強酸性の環境下で、水素イオンと塩化物イオンの濃度分布を、画像としてリアルタイム計測できるイメージング素子を開発した。pH の範囲は3.0 から0.5まで、塩化物イオン濃度は4M まで計測できる。従来、塩化物イオンに関しては、pH 6〜8の中性域で、0.01M以下の希薄溶液の濃度を計測できるだけであった。しかし、特殊なセンサー物質の探索や感応膜の作製方法を工夫することで、過酷環境下でも機能するデバイスの開発に成功した。
実用化イメージ

強酸性下で進行する金属の腐食現象など、各種化学反応の機構解明への応用が期待される。マイクロ流体チップへ組み込むことで、金属表面の触媒作用の解明などにも応用できるものと思われる。

キーワード

研究者

大学院工学研究科
知能デバイス材料学専攻
材料電子化学講座

武藤 泉 教授 
工学修士(東北大学)/博士(工学)(東北大学)

Izumi Muto, Professor