アジアにおける対話型環境政策提言の探究 人文学のアプローチを用いて
更新:2024/07/02
- 概要
実効的な環境政策を目指す限り、人々の文化に根ざした「自然観」を政策立案者が理解することは不可避である。そのため、今後の人文学アプローチによる自然観解明の研究は必要とされるだろう。その第一段階として、本プロジェクトを対話型環境政策のプロトタイプとして提示する。
- 従来技術との比較
現状では、非西洋国がナショナリズムの高揚を目的としたプロパガンダとして、自国文化を「自然と共生する」と礼賛することがある。中国、インド等の東アジアでは顕著であり、日本もその一翼をになっている。このようなマクロ視点の対抗的・競争的な環境政策の対話ではなく、ミクロ視点の協働的対話を目指す。
- 特徴・独自性
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- 環境分野において政策提言に向けた「フォーラム」を設置するアイデア
- 各国の文化差を尊重しながら、グローバルな歩調を合わせた環境政策提言を目指す
- 環境政策の対話の取り組みのフレームワークを提案
- 実用化イメージ
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(特にアジア地域で事業展開をする)企業との共同研究を希望している。従来の法的・政治的配慮としての環境保全計画ではなく、事業地の地域住民との紛争回避のための環境方針の事項的な策定プロセスに寄与したい。
- キーワード
研究者
大学院文学研究科
総合人間学専攻
哲学倫理学講座(倫理学専攻分野)
小松原 織香 准教授
博士(人間科学)(大阪府立大学)/修士(グローバル社会研究)(同志社大学)
Orika Komatsubara, Associate Professor