血管新生の分子制御


更新:2020/06/16
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特徴・独自性
  • 血管新生は、がん、眼内血管新生病、粥状動脈硬化などの発症・進展と密接に関係することから、その効果的な制御法の確立が望まれている。抗血管新生薬としては、これまでにVEGFシグナル遮断薬が上市されているが、正常血管の障害に基づく副作用が問題となっている。当該研究者は、血管新生の分子機序に関する研究を展開し、血管内皮細胞が産生する血管新生抑制因子バゾヒビン1(vasohibin-1:VASH1)と、VASH1 とは拮抗的に血管新生を促進するVASH2の2つの新規分子を発見した。
実用化イメージ

V ASH1の作用増強、またはVASH2の作用阻害に基づく新たな治療法の開発を行う。VASH1タンパクを用いるか、VASH1が内皮細胞に作用して惹起する特性をリードにVASH1様活性を持つ低分子をスクリーニングしている。VASH2 については抗ヒトVASH2中和モノクローナル抗体を作成している。

キーワード

研究者

未来科学技術共同研究センター
開発研究部
難治がんに対する革新的治療法の開発

佐藤 靖史 特任教授 
医学博士(九州大学)

Yasufumi Sato, Specially Appointed Professor