難水溶化という従来の逆の分子設計に基づく新規ナノ薬剤の創出


更新:2020/06/16
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特徴・独自性
  • プロドラッグ分子のみで構成されるナノ粒子『ナノ・プロドラッグ』を提唱し、疾患部位への高効率なドラッグデリバリーが可能な抗がん剤や点眼薬の開発を行っています。『ナノ・プロドラッグ』は、難水溶性にする薬剤設計指針に基づき化合物合成したプロドラッグ分子を、独自の有機ナノ粒子作製手法である『再沈法』に共することで、粒径100 nm以下で制御できます。現在、薬理効果の評価、生体内・細胞内動態に取り組んでいます。
実用化イメージ

『再沈法』は薬剤化合物に限らず、様々な有機分子をナノ粒子化する汎用性の高い手法です。有機ナノ粒子を作製制御し評価する技術を持っており、有機ナノ粒子の物性評価に関する共同研究を希望します。

キーワード

研究者

多元物質科学研究所
附属マテリアル・計測ハイブリッド研究センター
有機・バイオナノ材料研究分野

笠井 均 教授 
修士(理学)(東北大学)/博士(理学)(東北大学)

Hitoshi Kasai, Professor