登録されている研究者 447人(研究テーマ429件)

コヒーレントX線によるミクロ/ナノ空間階層構造イメージングの生体・農食・ソフトマテリアル試料への展開

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概要

細胞や食品などのマイクロからナノスケールの構造を可視化し、生命現象や食感の構造基盤を解明するために、放射光イメージング技術やX線分析を用いた技術開発を進めています。また、不均一な化学状態や相変化を理解するために、スペクトルイメージングと機械学習による画像解析も行っています。

従来技術との比較

自然に近い状態での試料観察を目指しています。例えば大気環境下、湿潤環境下、クライオ環境下での計測技術や新しいイメージング法、低線量での撮影技術を進めています。

特徴・独自性
  • 以下のような特徴を持つシーズです。
  • ・コヒーレントX 線回折イメージング技術の開発と生命・食農分野への展開
  • ・機械学習などを活用したスペクトル画像解析技術の開発
  • ・X 線吸収分光や小角・広角X 線散乱を用いたスペクトルイメージングと機械学習を活用した画像解析技術
  • ・生命・食農分野での放射光利活用方法の開拓
実用化イメージ

条件ごとの食感の差異の可視化等から食品開発等への展開や、ソフトマテリアル、エネルギーデバイス等にも応用することが可能です。

研究者

国際放射光イノベーション・スマート研究センター

高山 裕貴  

Yuki Takayama

脳MRIデータベースを用いた発達、加齢に関する研究

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 遺伝要因、生活習慣がそれぞれ脳発達、加齢にどのような影響を与えるかを明らかにすることで、生涯健康脳の維持を目指します。これが明らかになることで、ある遺伝的素因を持つ個々人がどのような生活習慣を送ると、生涯健康脳が維持できるかが明らかになり、認知症等、種々の疾患の一次予防、二次予防が可能になります。更に、独自性は世界でも屈指の大規模脳MRI データベースを用いる点にあります。
実用化イメージ

運動、睡眠、食品、楽器、その他の趣味に関わる業種といった、種々の生活習慣に関わる製品を開発している業界が該当すると考えられます。

研究者

スマート・エイジング学際重点研究センター

瀧 靖之  

Yasuyuki Taki

マイクロ波を利用した機能無機材料プロセッシング

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特徴・独自性
  • マイクロ波は化学反応の駆動力としても注目されています。材料プロセッシングにおいては、単なる省エネルギー加熱としての特徴のみならず、反応促進効果や非平衡反応の進行が認められ、新素材を生み出す手法として期待できます。当研究室では、ミリ波からセンチ波に至るマイクロ波を駆使し、雰囲気制御を必要としない簡便な窒化物コーティング法や、サーメット焼結などの粉末冶金技術、金属ナノ粒子合成法を開発しています。
実用化イメージ

マイクロ波を利用した窒化物コーティング法は、オンサイトかつ短時間の成膜を可能にし、歯科インプラント材や宝飾品、切削工具等、チタン合金や各種セラミックス、硬質材料などに適用できます。

研究者

役員

滝澤 博胤  

Hirotsugu Takizawa

「スーパーコンピュータ」と「実問題の解決」との橋渡し

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 学術的な科学技術計算はもちろんのこと、大規模データ処理やAIなどの様々な分野で、圧倒的に高い性能を持つコンピュータ(いわゆるスーパーコンピュータ、スパコン)の利用が求められるようになっています。しかし、現代のスパコンは大規模化・複雑化しており、それを効果的に活用して実際の問題の解決までつなげることは容易ではありません。当研究室では、未来のスパコン技術を創造するための研究を行いながら、実際にスパコン(通称AOBA)を運用することで現場で起こる実用上の課題の解決にも積極的に取り組んでいます。また、より大規模で高度なスパコン環境を実現するために、最先端ハードウェア/ソフトウェア技術の活用方法についても常に興味を持って取り組んでいます。
実用化イメージ

スパコンの活用による問題解決を目指し、スパコン利用開始から並列化・高速化までを一貫して支援することができます。これまでにも、スパコンセンターとして多数のシミュレーションコードの並列化、高速化支援の実績があります。さらには、スパコンと外部とを接続・連携させた分散計算環境を構築したり、大規模な科学技術計算ソフトウェア開発の生産性向上、効率化に関する企業との共同研究の実績等もあります。

研究者

サイバーサイエンスセンター

滝沢 寛之  

Hiroyuki Takizawa

細胞生物学

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 細胞小器官の研究は、それぞれの細胞小器官が持つ個性的な内部空間(ルーメン)の機能を解き明かすことを中心に進んできましたが、細胞小器官を形作っている膜そのものにも重要な機能が潜んでいると考え研究を進めています。
実用化イメージ

自然免疫応答を惹起する重要分子STING は細胞内物質輸送によってその活性が厳密に制御されています。STING の輸送を制御する化合物の開発により、STING が関与する炎症応答を増強・緩和する薬剤につながることが期待されます(製薬業界)

研究者

大学院生命科学研究科

田口 友彦  

Tomohiko Taguchi

溶融塩を用いた高温素材プロセッシング

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 室温で固体のイオン結晶を加熱し、高温で溶融した液体を「溶融塩」と呼びます。金属アルミニウムは溶融塩中での電気分解で製造されており、産業界では大量に使用されています。その溶融塩を反応媒体として利用し、レアアース、チタン、シリコン、リチウム等、化学的に活性なレアメタルの製錬、リサイクル、表面改質法を研究しています。日本でも実施可能な高付加価値製品の製造技術として、溶融塩技術を変貌させることを目指します。
実用化イメージ

業界としては、非鉄金属製錬、リサイクル、表面処理に従事する業界。用途としては、活性金属(合金)製造、廃棄物処理、耐酸化性コーティング等を希望します。

研究者

大学院工学研究科

竹田 修  

Osamu Takeda

ポジトロン断層法(PET)を用いた機能・分子イメージング研究

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • PET を用いた機能・分子イメージングでは、生体臓器(ヒトや動物の脳、心臓、筋肉など)の血流、代謝、微量物質貯留、情報伝達機能などを対象が生きたままの状態で体外から測定することができます。この特徴を生かして、疾患の早期診断や(抗ヒスタミン薬などの)治療薬の作用・副作用研究、運動・代替医療による健康増進研究などを進めております。
実用化イメージ

以下のようなテーマの産学連携が可能です。
・さまざまな薬物や飲食物の摂取前後の体内変化の評価
・運動、代替療法、瞑想などが心身に与える効果の評価
・認知症早期診断研究など。

基礎から臨床への橋渡し研究、臨床研究法対応も進めており、物理、化学・薬学、工学と連携した幅広い研究・開発の展開が可能です。

研究者

先端量子ビーム科学研究センター

田代 学  

Manabu Tashiro

バイオマスエネルギー

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 生ごみや糞尿のメタン発酵によるバイオマスエネルギー生産は一般的になりつつありますが、農作物生産過程で出る茎葉などの非食用部分や難分解な食品系ごみからメタンガスと回収する技術として、牛の胃液を活用したルーメン・メタン発酵の研究をしています。特に、従来前処理・後処理と2相処理が必要であったものを1相処理でもできるように工夫しています。様々な原料のメタンガス生産促進について調査しています。
実用化イメージ

農業系廃棄物が出るような企業や、メタン発酵を既に行なっている企業、有機性廃棄物を資源循環したいと考えている企業が良いと考えます。自社で排出されるごみを有効利用することでCO2削減に貢献したい企業などを希望します。

研究者

大学院農学研究科

多田 千佳  

Chika Tada

温泉熱・排熱を活用した小型メタン発酵システムと資源循環構築

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • メタン発酵とは、生ゴミや糞尿などから嫌気性微生物によってメタンガスを得るもので、本研究では、メタン発酵槽の加温に、温泉熱や工場等からの排熱を利用し、加温にかかる消費エネルギーを削減し、小型メタン発酵でもエネルギー収支をプラスにするシステムです。また、小型化で初期投資を小さくし、中小企業等でも購入可能な価格帯にすることで、分散型エネルギー生産を可能にし、消化液の液肥利用による資源循環を構築します。
実用化イメージ

以下のような企業との連携が想定されます。
・食品工場、飲食店、ホテル・温泉旅館など
・これまで生ゴミ処理コストを要している企業
・熱やエネルギー生産をしたい企業実用例)宮城県鳴子温泉では、ガス灯の燃料に温泉街のゴミからできるガスを利用しています。

研究者

大学院農学研究科

多田 千佳  

Chika Tada

メタン菌カソード電極を利用した微生物燃料電池

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 本微生物燃料電池は、カソード電極に、これまでの方法で用いられている白金などのレアメタルではなく、微生物のメタン菌を使用することで、酸素から水を得るのではなく、二酸化炭素をエネルギーガスのメタンガスに変換しながら、電流を得る新しい電池です。すでに、高温メタン菌カソード電極では500mW/m2を達成しました。
実用化イメージ

CO2をCH4に変換し、電流も得られるため、大量にCO2排出する場所や、高濃度有機物が蓄積した場所で持続的に電気エネルギーを獲得したい企業
現状の出力では、センサー等技術に利用できると考えています。

研究者

大学院農学研究科

多田 千佳  

Chika Tada

安全で安心して暮らせる豊かな社会を実現するためのロボットテクノロジー

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 倒壊瓦礫の数cm の隙間をぬって内部調査できる世界唯一のレスキューロボット「能動スコープカメラ」、福島原発で2 〜5階を初めて調査した世界唯一のロボット「クインス」などを研究開発しました。それらの技術は、トヨタ東日本との共同による氷雪環境の屋外で稼働する無人搬送車の製造ライン投入、清水建設との共同による瓦礫内調査システム「ロボ・スコープ」の開発など、さまざまな応用に展開されています。
実用化イメージ

現実の問題に対する求解を通じた教育・研究をモットーに、現段階で10件近くの産学連携研究を進めています。特に、屋外調査、インフラ・設備点検など、ロボットによる遠隔化・自動化に特徴があります。

研究者

タフ・サイバーフィジカルAI研究センター

田所 諭  

Satoshi Tadokoro

新規分子CAMP1を標的とした分裂期 細胞死誘導によるがん治療の開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 我々は細胞分裂に関係する新規分子CAMP1を発見し、この機能を抑制するとがん細胞の分裂が妨げられるだけでなく速やかに細胞死が起こることを見出しました。これにより、細胞分裂期に作用する従来の抗がん剤で見られる耐性を抑えることができました。また、CAMP1の機能抑制による細胞死の促進は正常細胞では見られなかったことから、がん細胞特異的な薬剤耐性の少ない治療法の開発につながることが期待されます。
実用化イメージ

CAMP1の機能を抑制する化合物の開発は、薬剤耐性の少ない抗がん剤の創薬に結びつく可能性があります。

研究者

加齢医学研究所

田中 耕三  

Kozo Tanaka

MEMS・マイクロマシンと微細加工技術に関する研究

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 情報機器の入出力や自動車の安全のために用いられるMEMS と呼ばれるマイクロデバイス/システムの研究を行っています。集積化センサ、圧電デバイス、高周波MEMS、過酷環境センサ、マイクロエネルギーデバイス、ウェハレベルパッケージなどの研究に実績があります。リソグラフィ、エッチング、成膜、ウェハ接合、実装、各種評価のための装置を多数揃え、研究者自身が操作して研究できる開かれた実験環境を提供しています。
実用化イメージ

これまでに多くの企業から研究員を受け入れて産学共同研究を行うとともに、スポット的に装置を利用可能な支援も積極的に行っています。豊富な資料・データに基づき、随時、技術相談を受け付けています。

研究者

大学院工学研究科

田中 秀治  

Shuji Tanaka

半導体集積回路技術とヘルステック応用

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 半導体工学と神経工学を基盤として、生体の構造と機能の理解に基づいたヘルステック用集積システムの研究開発を行っています。また、三次元集積回路(3DIC)技術及びAI 半導体チップの研究開発にも力を入れています。近年の研究項目は次の通りです。
  • ・三次元積層人工網膜チップ、専用設計した血流センシングチップとリザバーコンピューティングを組み合わせたヘルステックデバイス
  • ・AI の頭脳となる三次元積層AI 半導体チップの研究開発
  • ・TSV(シリコン貫通配線)を用いた三次元集積化技術のアドバンテージを最大限に活かしたアナログ
  • ・デジタル三次元集積回路設計
実用化イメージ

3D-IC 設計とチップレベル三次元積層を本学施設で長年実施して技術を蓄積し、国内外の企業・研究機関と三次元集積化技術や生体応用集積システムに関する共同研究を積極的に行っています。3D/ チップレットの設計技術、装置・材料を含む半導体プロセス技術に関して産学連携を行い、量子・AI コンピューティングや次世代ヘルステックの研究開発プラットフォーム構築を目指したいと考えています。

研究者

大学院医工学研究科

田中 徹  

Tetsu Tanaka

マダニの抗微生物ペプチド

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概要

マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群*)ウイルス等のウイルス、リケッチア(細菌の一種)、ピロプラズマ原虫などの病原体を媒介し、人や家畜に甚大な被害を及ぼす最大の害虫です。強力な病原体の媒介者であるマダニは、進化の過程で病原体への抵抗性を確立したと想定されます。我々はマダニが持つ病原体への防御機構に着目し、生物活性分子に含まれる自然免疫関連分子を単離しました。この分子「HEディフェンシン」の機能を抗ウイルス・抗菌剤や医薬品へ活用することを目指しています。

従来技術との比較

本研究はフタトゲチマダニのヘモリンフ(体腔液)由来(HE)ディフェンシン(=抗微生物ポリペプチド)を同定し、その効果を調べました。その結果、抗ウイルス活性、抗菌活性、抗原虫活性と幅広い抗微生物スペクトルを持つことが判明しました。 このようにHEディフェンシンは、医薬、動物医薬、農薬分野における感染症の治療・予防に応用できる可能性を有することが分かりました。

特徴・独自性
  • ●約8万種のマダニ遺伝子ライブラリを作成し、マダニ媒介性疾病の予防・治療薬等の開発研究を推進しています。マダニは新規薬理分子の宝庫です。
  • ●学内外の専門家と協力して、マダニ媒介性疾病の病原体を検出する疫学研究も行っています。
  • ●マダニを用いた殺ダニ剤のアッセイ系もあります。
実用化イメージ

我々が同定した抗微生物ポリペプチド=HEディフェンシンとその活用は、特許取得しました。本研究成果から抗ウイルス・抗菌マスク、抗菌スプレー、マウスウォッシュ、食卓用除菌スプレー等への利用が検討できるため、認可が簡易であることも期待されます。またHEディフェンシンから抗微生物活性が強力なペプチド部位を特定できると、その低分子ペプチドは免疫原性を持たず消化酵素に耐えうると予想されます。体内に長期間残存し、感染防御効果が持続する医薬品開発も可能と考えています。

研究者

大学院農学研究科

田仲 哲也  

Tetsuya Tanaka

マダニ媒介性感染症の簡便・迅速診断法の開発

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概要

マダニは人や動物に甚大な被害を与えているウイルス、リケッチア、細菌、原虫などの多種多様な病原体の伝播に関与し得る、優れた疾病媒介能を有しています。このため、マダニ媒介性感染症が世界経済に与える脅威は甚大であり、マダニ媒介性感染症対策は公衆衛生領域や獣医領域においては不可欠です。このように、マダニ媒介性感染症のためのワクチン・治療薬開発に繋がる研究に重要な情報をもたらすものとして、マダニ媒介性感染症を評価する疫学的研究が必要とされています。そこで、我々は疫学的研究に必須なフィールドでの特殊な設備などを必要としない簡易迅速的なマダニ媒介性病原体の遺伝子検出技術を開発することを目指しています。

従来技術との比較

本研究では、公衆衛生や畜産の現場で重要な①簡易性、②迅速性、③費用、④現場汎用性などに優れた蛍光LAMP・RPAに、ナノポアシークエンサーMinIONによってLAMP・RPA増幅産物のDNA塩基配列を直接解読することを組み合わせます。その結果、病原体の種類や変異を短時間で検出可能となり、高い新規性・優位性、現場汎用性をもたらします。

特徴・独自性
  • ●(1)核酸等温増幅系LAMP・RPAと小型迅速次世代ナノポアシークエンサーMinIONを組み合わせた独自の診断技術を駆使して疫学調査を実施すること、(2)研究代表者らを中心に研究協力者(獣医)を現地パートナーとする強力なネットワークを駆使できることが挙げられます。
  • ●本提案の蛍光LAMP・RPAと小型迅速次世代ナノポアシークエンサーMinIONを組み合わせた新しい遺伝子検出技術が開発されることで、マダニ媒介性病原体の検出が簡便かつ迅速に行われることが可能となり、食肉産業や地域経済の持続的な発展に貢献することができます。
実用化イメージ

本研究は感染拡大防止対策あるいは侵入防止対策に苦慮しているアジア・アフリカ諸国や欧州・豪州・南米においても普及が期待でき、感染個体を正確に摘発することで当該国における清浄化の推進が可能になります。また、本研究の開発技術によって、日本国内においても、感染拡大防止のために重要であるにも関わらず、マダニ媒介性病原体が微量であるがゆえに正しく摘発ができない(偽陰性判定)初期感染個体の特定が迅速にできます。さらに、本研究の成果は防疫業務を担っている家畜保健衛生所・食肉衛生検査所への開発キット導入も可能になります。

研究者

大学院農学研究科

田仲 哲也  

Tetsuya Tanaka

マダニの生存戦略と病原体媒介能の解明

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概要

マダニはウイルス、細菌、原虫等の病原体を媒介し、世界の畜産が被る経済的被害は毎年3兆円に昇る家畜最大の害虫です。我々はマダニの生存能力に着目し、約8万種のマダニ遺伝子ライブラリーを作成しました。ライブラリーを使って、マダニの生存を左右する生物活性分子の特性と機能解析、並びにマダニ体内の病原体の動態解明について研究を行ってます。得られた研究成果は、家畜用ワクチンなどマダニを撲滅する防圧法の開発だけでなく、ヒト向け医薬品の創薬にも活用できると考えています。

従来技術との比較

① マダニの臓器別ESTデータベースの構築と吸血・消化と自然免疫の分子機構の解明
⇒ マダニの特徴的な性質(吸血のみで成長・産卵する)に注目し、そのメカニズムを明らかにすることにより、マダニ側を制御する新しい感染症対策につながります。

② マダニの生物活性分子とマダニ媒介性病原体の動態解明
⇒ マダニの吸血・消化と媒介する病原体に対する自然免疫において、重要な役割を果たす様々なタンパク質の特性・機能が解明できます。

③ マダニの生物活性分子を基盤としたワクチンの開発
⇒ マダニが媒介する病原体の制圧が可能になります。

④ マダニ由来の創薬候補分子の選抜
⇒ マダニが持つ抗止血・抗凝固作用、血管拡張作用及び血管新生阻害作用を利用すれば、種々の循環器障害の予防・治療薬の開発につながります。

特徴・独自性
  • ●マダニと媒介病原体を阻止するための技術基盤を確立し、新規のマダニ生物活性分子群を創薬に活用する目的での開発研究を推進しています。
  • ●マダニ媒介性疾病の病原体を検出する疫学研究も行っています。学内外の様々な分野の専門家と協力して研究する体制を構築できます。
実用化イメージ

本研究によって、鉄代謝を制御するマダニフェリチンがマダニの生存基盤に重要な役割を担うことが判明しました。このことでフェリチンに対する遺伝子制御や抗体を応用したワクチンなど新規のマダニ防圧法の開発が可能となります。マダニは新規薬理分子の宝庫です。遺伝子やタンパク質、生存戦略の研究により、マダニやマダニ媒介性疾病の防圧特効薬の開発だけでなく、ヒトの循環器障害、ガン等の治療薬開発に結び付く発見にもつながります。人類の医療に貢献出来る可能性が期待されます。

研究者

大学院農学研究科

田仲 哲也  

Tetsuya Tanaka

金魚を用いたハイスループット一本鎖抗体取得技術

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概要

コイ科魚類の中で抗体の多様性が最も大きい金魚(スイホウガン)を活用することで、哺乳動物では取得困難な抗体をハイスループット(HTP)に作製することができる。すなわち、免疫後の水泡液から全RNAを精製し、次世代シークエンサーを用いたRNA-seqを行うことで免疫グロブリン(Ig)重鎖および軽鎖の両遺伝子の塩基配列を網羅的に取得するとともに、試験管内で一本鎖抗体を作製することに成功した。

従来技術との比較

従来の特異的抗体の取得ではマウスなどの実験哺乳動物を用いるのが一般的であったが、ヒトGPCRなどに対する抗体は免疫寛容が起こって、しばしば取得が困難であった。金魚(スイホウガン)は少量の抗原タンパク質で、数週間で免疫が完了する。また、水泡液を何回採取しても、再び水泡液量が元に戻るとともに、水泡液内の抗体濃度は何度採取しても一定量であったことから、1個体で継続的な抗体作製が可能である。

特徴・独自性
  • 金魚(スイホウガン)は眼下にリンパ液を含有する水泡を有する愛玩魚であり、実験魚としては用いられてきませんでした。キンギョIg 遺伝子は他のコイ科魚類(ゼブラフィッシュやコイなど)と比較して、可変領域のアミノ酸配列の多様性が大きく、哺乳動物には見られないユニークな一本鎖抗体を作製することができます。
実用化イメージ

CAR-T 細胞療法に用いられるscFv(single-chain variablefragment)を簡便に作製できることから、テーラーメイドなscFv を提供するプラットフォームを提供できます。

研究者

グリーン未来創造機構

田丸 浩  

Yutaka Tamaru

バイオものづくりによるグリーンクロステック研究

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概要

ソルガムは本州でも約4〜5m程度まで成長する世界生産量第4位のイネ科植物である。また、ソルガムは乾性と湿性のものがあり、湿性からは糖蜜が搾れる。そこで福島国際研究教育機構(F-REI)プロジェクトの一環として、福島浜通りの営農休止地においてソルガムを栽培し、搾り汁と搾り粕をそれぞれカスケード活用することでカーボンニュートラルなグリーンケミカル(トランスアコニット酸、ブタノール)を製造する。

従来技術との比較

再生航空燃料(SAF: Sustainable Aviation Fuels)の製造では、微生物によってCO2とH2からエタノールを生合成し、化学反応によってエチレンを合成した後、重合・水素付加してSAFを製造している。本技術では、ソルガム搾り粕などリグノセルロースを原料として、微生物変換プロセス(Consolidated Bioprocessing)によってバイオブタノールの増産化が可能になる。

特徴・独自性
  • 植物は光合成によってCO2を吸収・固定し、さまざまな形の炭化水素を蓄積します。このリグノセルロースを完全利用することができれば、カーボンニュートラルを実現することができます。リグノセルロースの分解・糖化は当研究グループがゲノム解読した嫌気性セルロソーム生産菌Clostridium cellulovoransを活用し、この菌にブタノール発酵Clostridium属細菌を組み合わせることで1つのタンク内でリグノセルロースからブタノールを取得することができます。
実用化イメージ

本微生物変換プロセス(CBP)が事業化できれば、得られたグリーンなブタノールからSAF 製造が可能になり、国内生産ができれば自動車・航空業界、物流産業やインバウンドを含む観光産業にも貢献できます。

研究者

グリーン未来創造機構

田丸 浩  

Yutaka Tamaru

人間と移動ロボットの共存

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • サービスロボットや自動運転車、パーソナルモビリティなど人間と共存する環境で動作する様々な新しい移動体が普及することが期待されています。本研究室では、これらの様々な移動体と安全かつ円滑に共存するための技術について研究しています。
  • 特に、人間の視覚的注意などの特性を考慮し、その動きを予測するという側面からアプローチしています。
実用化イメージ

サービスロボット、パーソナルモビリティ、自動運転車など、人間と共存する環境で動作する移動体の研究開発や、これらが安全に共存するための交通環境整備などに活用可能です。

研究者

大学院工学研究科

田村 雄介  

Yusuke Tamura