革新的水利用技術:高速ナノ液滴が拓く「超節水・薬剤フリー・濡れない」殺菌・洗浄


更新:2024/01/17
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概要

水蒸気を混合した加圧ガスを噴射ノズルから噴出することにより、水蒸気を大気により冷却・凝縮(液化)させ、高速で噴射されるナノメートルスケールの液滴(高速ナノミスト)を生成することが可能です。本技術は、その方法と装置に関するものです。

・ナノミスト発生装置
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T20-702.pdf

従来技術との比較

本技術は液滴径が小さく、薬剤を用いずとも力学的・化学的作用などによる殺菌・洗浄が可能。必要水量も少なくドライかつ低温での殺菌・洗浄処理が可能。

特徴・独自性
  • 高速でナノメートルスケールの液滴を噴出することが可能
  • 低温、超節水、薬剤フリー、濡れない、殺菌・洗浄が可能
  • 液滴径のサイズや数の制御が可能
実用化イメージ

手洗い、シャワー(寝たきり、水インフラがない地域、災害、治療等)
食品殺菌(食肉、農産物、魚介類、加工品、調理用具、身の回りの物品)
半導体洗浄、耐熱性の低い材料や濡らさない必要のある材料の殺菌・洗浄

キーワード

研究者

流体科学研究所
ナノ流動研究部門
生体ナノ反応流研究分野

佐藤 岳彦 教授 
博士(工学)(東北大学)/修士(工学)(東北大学)

Takehiko Sato, Professor

流体科学研究所 佐藤(岳) 研究室では,プラズマ殺菌やプラズマによる細胞応答など、次世代医療技術として期待されている 「プラズマ医療」や高速ナノ液滴、水中放電、帯電キャビテーションなどの基礎学理の構築ならびに応用やを進め,国民の健康を守る新しい医療・ケア技術や公衆衛生向上技術の創成を目指しています.