オートファジーを用いる創薬技術AUTAC
更新:2020/06/16
- 特徴・独自性
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- 低分子医薬が抱える最も大きな問題は、その適用範囲の狭さにある。現在、タンパク質の8割がアンドラッガブルである。この現状を打破する手法(モダリティー)として、デグレーダーが注目されている。
- デグレーダーは疾患原因物質を分解除去する機能を持ち、従来の低分子医薬の概念を革新する分子である。私たちのAUTAC は選択的オートファジーを活用した世界初のデグレーダーである。細胞内の有害タンパク質や機能不全ミトコンドリアの分解を促進することができる。他のデグレーダー(例えばPROTAC) では、ミトコンドリア分解は適用範囲外であり、AUTAC はオートファジー誘導剤ならではの優れた特徴を持っている。
- 実用化イメージ
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創薬型の製薬企業との連携やライセンスアウトが期待される。
- キーワード
研究者
大学院生命科学研究科
分子化学生物学専攻
ケミカルバイオロジー講座(分子情報化学分野)
有本 博一 教授
博士(理学)(慶應義塾大学)
Hirokazu Arimoto, Professor