新規免疫チェックポイント分子LILRB4を応用した創薬及びLILRB4からなるがん患者の予測予後バイオマーカー


更新:2024/01/24
前の画像
次の画像
概要

免疫チェックポイント阻害剤
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T18-289_T20-3069.pdf

従来技術との比較

T細胞,抗原提示細胞を中心とした免疫チェックポイントの阻害抗体は多く開発されているが,単独での有効性は低い。本ミエロイド系細胞の免疫チェックポイントを標的とするものはユニーク。

特徴・独自性
  • ミエロイド系細胞,特にがん微小環境中に浸潤しているマクロファージやミエロイド系サプレッサー細胞上に発現するLILRB4を標的とすることで特異的リガンドであるフィブロネクチンとの結合を阻害する抗体がマウスモデルにおいてがんに著効
  • 一部の自己免疫にも有効であることがマウスモデルで示されている
  • 本抗体は,がん患者組織でLILRB4発現レベルを評価することで予後が予測でき,LILRB4免疫チェックポイント阻害抗体の適用可否を判断できるコンパニオン診断薬としても利用可能
実用化イメージ

・現行の免疫チェックポイント阻害抗体との併用や単独での適用でがんの予後を大幅に改善
・SLE治療薬
・ミクログリア上にもLILRB4が発現するため,アルツハイマー病などの神経疾患にも適用可能性

キーワード

研究者

加齢医学研究所
加齢制御研究部門
遺伝子導入研究分野

高井 俊行 特任教授(研究) 
薬学修士(岡山大学)/医学博士(京都大学)

Toshiyuki Takai, Specially Appointed Professor(Research)

免疫制御受容体の研究を25年間に亘り継続している。
平成16年 第7回 日本免疫学会賞「イムノグロブリン様レセプターによる免疫制御機構と免疫疾患に関する研究」受賞
平成24年 文部科学大臣表彰科学技術賞 研究部門「免疫制御Fc受容体の研究」受賞