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研究者紹介

熊谷 将吾 助教

2022.03.04
東北大学 大学院環境科学研究科 先端環境創成学専攻 
自然共生システム学講座 資源再生プロセス学分野 
熊谷 将吾 (くまがい しょうご)助教(プロミネントリサーチフェロー)
 
 熊谷先生は、持続可能な社会の実現に向けて近年期待が高まっているプラスチックの
リサイクル、特に難処理性プラスチックのリサイクルやポリマーの劣化分析をご専門とされています。
 
 手がけるテーマは幅広く、プラスチックと金属で構成された被覆電線のリサイクル手法開発や、
木質バイオマスと混合したプラスチックの共熱分解処理による資源回収、プラスチックを含む
各種ポリマーの分解反応解析等があります。
 
 特に、共熱分解処理というプラスチックやバイオマス等有機炭素資源の混合物を同時に処理する
技術については、特定条件下において得られるガスやオイルの回収効率が単独処理よりもむしろ上がる
というユニークなものです。社会にはこのような混合物や異種材料と複合化されたプラスチック製品が
ありふれています。製品設計や資源回収の段階からこのようなシナジー効果を考慮することができれば、
資源利用効率を更に向上することが可能となります。
 
 しかしながら実際のリサイクルの現場においては、プラスチックの組成や混合の状況、利用できる
設備等が千差万別であり、例えば廃棄物の構成が大きく異なる大都市圏と地方では、統一的な手法を
適用することは困難です。そこで熊谷先生は個々の条件に合わせて最大限の成果を出せるオーダーメイド
プロセスを適用することを提唱しています。
 
 こうした俯瞰的プロセスのデザインは、従来別個に処理されてきた資源をまとめて処理するといった
新産業創出にもつながるものであり大変社会的な意義の大きなご研究です。
 
 今後は、様々なステークホルダーと協働し、こうしたリサイクル分野の研究を突き詰めるとともに、
得られた成果で豊かで持続的な社会の実現へ貢献していきたいという熱い想いをお持ちです。
 
(※熊谷先生とのコンタクトを希望される場合はメールマガジン事務局までご連絡ください)
 ▼▼もっと知りたい方はこちら▼▼▼
→研究者情報(research map):
https://researchmap.jp/7000012617?lang=ja
→研究紹介動画:
プラスチックをもっとリサイクル!~難処理性プラスチックのケミカルリサイクル~(Youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=327n_EtWIzA
 →プレスリリース:
東北大学、企業とアカデミアによる、使用済タイヤから合成ゴム素原料であるイソプレンを製造するケミカルリサイクル技術の共創を開始(2022/2/18)
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/02/press20220218-02-recycle.html
→特許情報: 特許6832539 被覆電線の分離方法 
→研究室WEBサイト: http://www.che.tohoku.ac.jp/~env/
 
以上
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