• twitter
  • twitter

研究者紹介

杉本 周作 准教授

2022.05.31
東北大学 大学院理学研究科 地球物理学専攻 海洋物理学研究室
(兼任)災害科学国際研究所 災害評価・低減研究部門
准教授 杉本 周作 (すぎもと しゅうさく)  先生
 
 杉本先生は、日本や世界の気候・温暖化に対して海がどのように影響し
ているのか、統計解析や数値シミュレーションを用いて海の流れや水温の
移り変わり、海水温の変化、そして地球温暖化に伴う海洋の変化について
ご研究を行っておられます。
 
 近年、日本では厳冬や豪雪、これからの季節では猛暑や豪雨といった単語
が毎シーズン話題となり、時には激甚災害とされる等、気候の変動は非常
に社会的関心の高い分野です。

 杉本先生はこのような気候の変動について、特に海洋の役割に着目し、
世界の海水温、気温、大気中の水蒸気量等のデータ等をもとに海洋が
どのように影響し、夏の気温上昇がどのようなメカニズムで起こるのか、
今後どういった傾向となりうるのか等について、気象庁やJAMSTEC
((国研)海洋研究開発機構)等関係組織と協働しながら解明を進めておられます。
 
 これまでには、世界最大規模の暖流である黒潮が蛇行傾向であるほど、
関東地方に海から大量の水蒸気が流入し蒸し暑い夏となることや、
ラニーニャ現象(東太平洋の海面水温が低下し持続する現象)が発生した
年の冬は西日本を中心に寒冬となり、2年目は平年並みの気候となること、
また、それらが熱帯の海水温に起因すること等、身近な気候変動のメカニズム
の解明を着実に進められておられます。
 
 このような成果は、今後の気候予測に新たな指針を示されるものと
期待されています。
 
 将来的には、地球・日本でどのようなことが起こっているのかをさらに
明らかにし、気候変動や地球温暖化などにより生じる激甚災害から防災・
減災の面で社会を守っていくことに貢献していきたいという熱い想いをお持ちです。 

▼▼もっと知りたい方はこちら▼▼
・research map
https://researchmap.jp/read0145802
・科研費
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000050547320/
・杉本先生WEBサイト
http://pol.gp.tohoku.ac.jp/sugimoto/
・ラニーニャの冬は寒くない? 
~2年間続くラニーニャから迫る気候予測の新視点~
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/04/press20220408-lanina.html
・黒潮大蛇行が関東地方の夏をより蒸し暑く
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/03/press20210304-01-kuroshio.html
 
以上
 
INDEXへ戻る