人に優しい情報システムおよび光機能性デバイスの研究開発
更新:2025/07/04
- 特徴・独自性
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近年、高精細映像通信サービスやユビキタスネットワークの普及による情報の多様化に伴い、情報と人との間をつなぐヒューマンインターフェースとしてディスプレイの重要性が高まってきています。ディスプレイ技術は、これまでに高画質化、高機能化など目覚ましい発展を遂げてきましたが、その一方で人に対する負担はますます大きくなってきています。当研究室では、情報端末の存在が気にならなくなるような人に優しいディスプレイ技術の構築を目指し、光の偏光および拡散の精密な制御技術、ならびにそれに基づいた高性能ディスプレイシステム、光機能性デバイスについて研究を行っています。これにより電子ブックやデジタルサイネージ等をはじめとした新しいメディアの創出、省エネルギー社会の実現に貢献することを目標としています。応用として液晶分子の表面配向状態の解析、およびその制御技術、液晶の広視野角・高速化技術、超低消費電力反射型フルカラーディスプレイ、超大型・高品位マイクロLED ディスプレイなどについて研究を進めています。また、波長可変のバンドパス液晶フィルタによる小型・高速分光イメージング技術についても研究を行っています。マシンビジョンとしてドローンやロボット、自動車などに搭載し、分光画像を動画で取得することで様々な物体の解析が可能となることから、ヘルスケアー・医療用のモニタ、農業・水産業・林業・工業など食品・製造物の識別など様々な分野への応用が期待されています。以上のような技術をさらに進展させ、産業界で活用したい企業や団体との共同研究を希望します。
- キーワード
研究者
大学院工学研究科
石鍋 隆宏 教授
博士(工学)(東北大学)/修士(工学)(東北大学)
Takahiro Ishinabe, Professor