高圧熱水処理による未利用資源の有効活用
更新:2020/06/16
- 特徴・独自性
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- 食料産業分野から排出される未利用資源を原料とし、従来広く用いられる発酵技術に変えて、高圧熱水処理法という新たな手法により、多様な機能を発揮する生物素材を製造する。高圧熱水は誘電率が低くイオン積が大きいため、常温常圧の水とは異なる溶媒特性を持つ。我々は、未利用水産物のモデルとして魚皮由来のゼラチンを選び、160〜 240℃の高圧熱水処理を施すことにより、タンパク質を分解し、分解産物について有用性を評価した。
- 実用化イメージ
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高圧熱水処理による部分分解産物を、米、穀類、野菜、果実、花卉類等の農業分野、養殖水産業、畜産業あるいは様々な食品工業において有効活用せしめ、生産性の向上と競争力の高い商品開発に結びつけさせる。
- キーワード
研究者
大学院農学研究科
農芸化学専攻
食品天然物化学講座(テラヘルツ食品工学分野)
藤井 智幸 教授
農学修士(東京大学)/博士(農学)(東京大学)
Tomoyuki Fujii, Professor