破骨細胞が関与する疾患の予防剤又は治療剤


更新:2025/06/11
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特徴・独自性

我々は破骨細胞の活性を指標としたライブラリースクリーニングの研究により、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の阻害薬が破骨細胞分化を抑制することを明らかにし、その中でも特にα7-nAChR の拮抗作用をもつmethyllycaconitine(MLA)等の選択的拮抗薬が、破骨細胞分化を効果的に抑制することを見出しました。本シーズは、この知見に基づいており、破骨細胞分化抑制剤、破骨細胞による骨吸収抑制剤、骨再生促進剤、および骨吸収性疾患の予防または治療剤等への発展が期待されます。

実用化イメージ

骨粗鬆症、関節リウマチにおいて骨吸収を阻害する薬剤の開発に貢献することが期待されます。また、歯科領域では、歯周病における炎症性骨吸収の治療薬や、抜歯後の歯槽骨吸収を抑制する治療に貢献する可能性が考えられます。

キーワード

研究者

大学院歯学研究科

江草 宏 教授 
博士(歯学)(広島大学)

Hiroshi Egusa, Professor