新規ハイブリッドライス育種基盤
更新:2020-06-16
特徴・独自性
両親の良いところを併せ持った多収品種をつくる究極の育種法にハイブリッド品種(一代雑種品種)を作る技術がある。ハイブリッドライスを育種する基盤として、細胞質雄性不稔性と稔性回復システムが使われる。我々は東北大学オリジナルのCW型細胞質雄性不稔性イネの利用を検討し、その分子基盤を研究している。CW細胞質はこれまで不可能であったインディカ品種の雄性不稔化を実現できるので、高い利用価値が期待できる。産学連携の可能性 (想定される用途・業界)
ハイブリッド品種のイネは、通常の品種と比較して30%ほどの収量増が期待され、その栽培面積は世界全体の13%を占めている。コメ産業の国際化を狙った日本独自の新規ハイブリッドライス育種基盤を提供できる。研究者
大学院農学研究科・農学部 生物生産科学専攻 植物生命科学講座 環境適応植物工学分野
鳥山 欽哉
教授
農学博士
TORIYAMA Kinya, Professor
キーワード
関連情報
Toriyama K, Kazama T, Sato T, Fukuta Y, Oka M (2019) Development of cytoplasmic male sterile lines and restorer lines of various elite Indica Group rice cultivars using CW-CMS/Rf17 system. RICE 12: 73
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