オートファジーを用いる創薬技術AUTAC


更新:2025/06/11
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特徴・独自性

低分子医薬が抱える最も大きな問題は、その適用範囲の狭さにあります。現在、タンパク質の8割がアンドラッガブルです。この現状を打破する手法(モダリティー)として、デグレーダーが注目されています。デグレーダーは疾患原因物質を分解除去する機能を持ち、従来の低分子医薬の概念を革新する分子です。私たちのAUTAC は選択的オートファジーを活用した世界初のデグレーダーです。細胞内の有害タンパク質や機能不全ミトコンドリアの分解を促進することができます。他のデグレーダー(例えばPROTAC) では、ミトコンドリア分解は適用範囲外であり、AUTACはオートファジー誘導剤ならではの優れた特徴を持っています。

実用化イメージ

製薬企業との連携やライセンスアウト、もしくは、創薬スタートアップ設立が期待されます。

キーワード

研究者

大学院生命科学研究科

有本 博一 教授 
博士(理学)(慶應義塾大学)

Hirokazu Arimoto, Professor