トキソプラズマの急性感染と潜伏感染を共に抑制できる薬剤のスクリーニング系の確立
更新:2020-06-16
特徴・独自性
トキソプラズマ症は、ヒトや動物に重篤な病気を引き起こす。現行のトキソプラズマ薬は病態を引き起こす急性感染虫体を潜伏感染へと移行させるだけで根本的な駆虫に至らない。従って、潜伏感染虫体を防除できる方策を確立する必要性がある。我々は原虫の増殖と潜伏感染誘導をともに計測する薬剤のスクリーニング系を確立し、トキソプラズマの増殖と潜伏感染をともに抑制し、毒性の少ない理想的な薬剤の同定に成功した。
産学連携の可能性 (想定される用途・業界)
薬剤ライブラリーの提供があれば、新規薬剤のスクリーニングが可能である。ヒトの産婦人科医療及び獣医診療、動物用飼料業界での、トキソプラズマ症の感染予防及び治療を目的とした新規薬剤、飼料添加物の同定が可能である。研究者
大学院農学研究科・農学部 資源生物科学専攻 動物生産科学講座 動物環境システム学分野
加藤 健太郎
教授
博士(獣医学)
KATO Kentaro, Professor
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