AI・ロボット時代における教員のワークライフバランスと学校の働き方改革
更新:2024/11/27
- 概要
世界的に教員不足が深刻化しており、日本では教員の多忙化もまだ完全な解決には至っていません。私の研究室では、教員の業務を教育行政学や医学の観点から正確に測定・分析した上で、校長・教頭によるタイムマネジメントや学校の労働安全衛生に関するコンサルティングのほか、ICT/AI/ロボットを活用した業務改善のお手伝いをします。
- 従来技術との比較
教員の労働時間を業務別・時刻別に測定することが可能です。紙媒体もしくはウェブアンケートに対応しています。従来の研究や技術では困難だった教員の労働時間の正確な測定が低コストで可能です。そのため、課題の発見に至る時間が短縮でき、的確なコンサルテーションがいち早く実行でき、改善策の社会実装までの時間が短く済みます。
- 特徴・独自性
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- 長年、教員の労働時間に関する基礎研究を行ってきました。2006年、2016年、2022年に実施された文部科学省「教員勤務実態調査」の中心メンバーとして労働時間の正確な測定技術の開発に従事してきました。その過程で、長時間労働や多忙感をもたらす要因をこれまで明らかにしてきました。ここ最近は、医学との共同研究を進めており、教員が心身ともに健康を維持できるようなマネジメントのあり方を追求しています。
- 実用化イメージ
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学校の業務効率化や教員の健康増進に寄与したいと思います。
校務運営システムの開発企業、労働者の健康管理デバイスの開発企業、ICT、AI、ロボットを学校に導入しようとする企業との連携の可能性があります。 - キーワード
研究者
大学院教育学研究科
総合教育科学専攻
教育学講座(教育政策科学)
青木 栄一 教授
修士(教育学)(東京大学)/博士(教育学)(東京大学)
AOKI Eiichi, Professor
政府との強力な人的ネットワークをもち、政府による大規模な調査研究を2006年以来中心的な立場で進めています。
国・自治体の政策形成に貢献しているほか受託研究の経験も豊富です。
教育学分野の知見をバックグラウンドとして、学校の働き方改革、教員のワークライフバランスやウェルビーイングの向上に寄与する知見を得てきました。
最近はロボット教師の教室への社会実装に関心がありレビューエッセイを書きました。