行の研究者 2人

メタン発酵とアナモックスプロセスの応用

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特徴・独自性
  • 嫌気性微生物系(メタン生成古細菌とアナモックス細菌)と機能性材料(分離膜、担体)の融合利用により、有機性排水・廃棄物の処理に適した省エネルギー・低炭素型かつエネルギー生産ができる高効率的処理技術を確立していきたいです。図1に示すように、嫌気性膜分離反応槽と担体添加型一槽式アナモックス(ANAMMOX)ユニットを組み合わせることによって新しい排水・廃棄物処理システムを構築し、図2のような効果の実現を目指しています。
実用化イメージ

下水、産業排水、ごみ埋立処理処分場浸出水などの有機性排水処理および廃棄物系バイオマスのエネルギー資源化を目指して、環境プラントメーカーまたはバイオガス発電事業者との連携を図っていきたいです。

研究者

大学院工学研究科

李 玉友  

Gyokuyu Ri

new情報技術とビッグデータによる社会現象と人間行動の解析

概要

計算社会科学は、社会現象や人間行動を、機械学習、シミュレーション、デジタル実験などを含む新たな計算手法によって解明しようとする学問分野です。
ソーシャルメディアにおける意見形成から、異なる社会集団が地理的に分離される社会的空間隔離に至るまで幅広いテーマを扱いながら、大規模言語モデルをはじめとする生成AI技術の革新が進む中で、社会科学における新たな可能性としてこれらを積極的に探求し、研究の新たな枠組みの確立と社会課題の解決の双方に貢献することを目指しています。

従来技術との比較

計算社会科学の手法の優位性は、従来の社会科学が主に限られた規模の調査や静的なデータに依存してきたのに対し、複雑な社会現象と人間行動を動的かつ高精度に把握できる点にあります。

第一に、日々生成される膨大な行動データを直接分析対象とすることで、従来困難だった大規模で高粒度の社会過程を把握できます。第二に、計算手法の活用により、人間の直観や従来の理論だけでは見落とされがちな複雑なパターンや新しい社会現象の構造を発見することが可能となります。第三に、シミュレーションやデジタル実験を組み合わせることで、単なる記述や相関分析にとどまらず、因果メカニズムや将来的なシナリオを検証できるようになりました。

このように計算社会科学は、従来の方法論を補完しつつ、社会科学を社会問題の解決に資する学問へと発展させる優位性を有しているといえます。

特徴・独自性
  • 社会科学の理論的検討に基づき注目対象と分析の方向性を定め、情報技術とビッグデータを活用した実証分析やシミュレーションを通じて理論を検証・発展させる、社会科学と情報科学を統合する新たな研究枠組みとして位置づけられます。
実用化イメージ

多様な社会現象や人間行動について、情報技術とビッグデータを活用することで、現状の把握や介入策の立案・評価に資する知見とノウハウを提供できます。

研究者

大学院文学研究科

Lyu Zeyu  

Lyu Zeyu