チタンの抗菌・抗ウイルス化表面処理


更新:2024/01/29
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概要

熱酸化やスパッタリング法によりチタン・チタン合金表面上に可視光応答型光触媒活性酸化チタン膜を作製する。酸化チタンの光触媒活性の酸化分解能により、可視光照射のみでチタン製インプラントや構造物表面に付着した細菌やウイルスを死滅させることができる。

従来技術との比較

熱酸化やスパッタリング法といった比較的簡便で基板形状を問わないプロセスにより、チタン表面に軽元素や貴金属を含有した可視光応答型光触媒活性酸化チタン膜を作製する技術を有する。

特徴・独自性
  • 二段階熱酸化法や反応性スパッタリング法などの酸化チタン成膜技術
  • 抗菌および抗ウイルス性評価技術を構築
実用化イメージ

手術部位感染や今後も引き続き起こることが確実視されている新型コロナウイルスパンデミックに対して材料の観点から貢献する。

キーワード

研究者

大学院工学研究科
材料システム工学専攻
生体材料システム学講座(医用材料工学分野)

成島 尚之 教授 
博士(工学)(東北大学)

Takayuki Narushima, Professor

生体用金属材料の表面処理と組織制御に強みがある。チタンの表面処理による抗菌・抗ウイルス化やステント用Co-Cr合金の組成・組織制御による力学特性の向上・X線視認性向上に関する研究を展開している。