非水浸超音波可視化手法
更新:2020/06/16
- 特徴・独自性
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- 水と被検査物との間に固体薄膜を挿入し、薄膜と被検査物との界面に負圧力を付与した状態で高周波数超音波を伝達する独自のドライ超音波法を開発しています。当該原理に基づき試作したドライ超音波顕微鏡により、これまで実現されていなかった水非接触下における電子デバイス内部の高分解能可視化に成功しています(図1)。さらに音響整合層として機能する高分子薄膜を挿入することで、従来水没時よりも高画質な内部画像を得ることも可能にしました(図2)。また、超音波が薄膜を通過する際に生じる音響共鳴現象を利用して、高分子フィルムの音響物性値を測定(図3)するなど、薄物材料の高精度な非破壊評価が可能です。この技術を産業界で活用したい企業や団体との共同研究を希望します。
- キーワード
研究者
大学院工学研究科
ファインメカニクス専攻
ナノメカニクス講座(材料システム評価学分野)
燈明 泰成 教授
博士(工学)(東北大学)/修士(工学)(電気通信大学)
Hironori Tohmyoh, Professor