東北大学 研究シーズ集

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オキシトシン・受容体系による絆・社会行動制御脳内メカニズム

更新:2018-12-18
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特徴・独自性
下垂体後葉性ホルモンのオキシトシン(OXT)は、視床下部より軸索投射・傍分泌を介し様々なニューロンに発現する受容体(OXTR)に働きかける。我々はOXT・受容体系の変異マウス(Oxt-/-、Oxtr-/-、 Oxtr(fx/fx)、Oxtr-Venus等の各マウス)を作製、その解析から、OXT・OXTR系が個体識別記憶、母性行動、子供の母親への行動など社会行動の制御に重要な役割を果たすことを見出し報告した。一方一部の家族制自閉症(ASD;自閉症スペクトラム)患者からOxtr遺伝子異常が見出され、また一部自閉症患者へのOXT投与が著しい症状改善を見せるに至り、新規精神疾患治療剤としてのOXTRアゴニストの可能性が注視されている。我々によるOxtr-Venusマウス作製でOXTR発現ニューロンの可視化が可能となり、神経伝達物質セロトニン(鬱病、母性行動などと深く関係し、脳内縫線核に局在)作動性ニューロンでOXTRが高発現している事も見出された。鬱病や統合失調症へのOXTの効果も示されており、これらとOXT系によるセロトニン制御の関係も興味深い。

産学連携の可能性(想定される用途・業界)
Oxtr-/-マウスがOXTRアゴニスト(=人工オキシトシン)の薬理解析に有用なツールである事を既に報告し、最大人口百人に一人とも言われるASDへの更に有効な治療薬開発とその薬理解析に最適のモデル病態マウスとして、これらマウスを役立てつつある。

研究者

農学研究科 応用生命科学専攻

西森 克彦 教授 
農学博士

NISHIMORI, Katsuhiko, Professor

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