難処理性高分子廃棄物の化学リサイクル
更新:2020/06/16
- 特徴・独自性
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- PET、PVC、HIPS 等の廃プラスチックを、付加価値の高い化学物質への転換を目的に、乾式及び湿式プロセスで種々の高分子廃棄物リサイクルの研究をしている。例えば、PETの脱カルボキシル化にて、高収率でベンゼンを得ることに成功。また、難熱性プラスチックやPVC の脱ハロゲン化プロセスを開発し、炭化水素として燃料利用等を検討している。さらに、抗菌性やイオン交換特性を付与することを目的に、PVC の塩素の一部を官能基で化学修飾する研究をしている。また、HIPSの熱分解による脱ハロゲン化で、高収率でスチレンを得ることができる。これらの技術を用いて、金属・プラスチック複合物から金属とプラスチックを効果的にリサイクルする化学プロセスを構築している。
- 実用化イメージ
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廃棄物のリサイクルプロセスの開発に付随して起こる諸問題を解決するための方法を提供することができる。
- キーワード
研究者
大学院環境科学研究科
先端環境創成学専攻
自然共生システム学講座(資源再生プロセス学分野)
吉岡 敏明 教授
工学修士(東北大学)/博士(工学)(東北大学)
Toshiaki Yoshioka, Professor