ヒトの五感に訴える新製品・新分野を開発-亜臨界溶媒分離法における実験と理論の開発―
更新:2024/01/16
- 概要
超臨界/亜臨界抽出分離技術とは、水や二酸化炭素等の物質を高圧・高温にした際に、それらが液体と気体の両方の性質を併せ持った流体(超臨界/亜臨界流体)となることを利用し、その流体を用いてこれまで分けられなかった様々な物質を抽出分離できる技術です。特に亜臨界抽出では、より温和な条件での抽出分離を実現しています。有機溶剤を使用しないグリーンな抽出分離プロセスや装置、理論の研究開発を行っています。
- 従来技術との比較
開発した亜臨界溶媒分離法は,在来型の蒸留・抽出・分離等の化学工学プロセスとは異なり,大幅なスケールダウンを実現できることがメリットです。
- 特徴・独自性
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- 水,エタノール,二酸化炭素等の環境溶媒のみを製造工程に用いることができる
- SDGsの推進
- 日本発の医薬食品・飲料・化粧品・化成品等の製造工程のグリーンイノベーション
- これまでに分離できなかった、利用できていなかった有用成分の利活用
- 実用化イメージ
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低極性・高極性化合物や沸点の異なる化学物質の分離に長けています.クロマト法の精密性には及びませんが,物質群としての分離・分画操作には向いています.医薬食品・飲料・化粧品・化成品等の分野に応用できます。
- キーワード
研究者
大学院工学研究科
附属超臨界溶媒工学研究センター
溶媒要素技術部
大田 昌樹 准教授
修士(工学)(東北大学)/博士(工学)(東北大学)
Masaki Ota, Associate Professor