寒中・暑中コンクリート工事の対応必要期間を詳細に示すメッシュマップ


更新:2024/10/18
前の画像
次の画像
概要

冬の寒中期や夏の暑中期(酷暑期)にコンクリート工事を行う場合には、気象条件に対応した適切な措置が必要であり、このような措置が必要な適用期間は日本建築学会の指針類などで定められている。本技術は、指針類で定められた措置が必要な適用期間をを、日本全国を網羅する地図上で視覚的に検索可能なシステムである。

従来技術との比較

従来は指針類に例示される代表的な都市での適用期間からの類推や、最寄りの気象観測所の観測データからの算定によって適切な措置の適用期間を定める必要があった。本技術では、個別の建設現場を約1km2を単位メッシュとした地図上で指定することにより、適用期間を視覚的に検索可能なシステムを提供している。

特徴・独自性
  • 日本全国を網羅した詳細な気象解析データを用いて、コンクリート工事に対策が必要となる期間を詳細に示すデータを提供している
  • 詳細な気象データは、GISを活用して地図上に格納して可視化しているため、タブレットなどの端末上で容易に対策が必要な期間を視覚的に検索できる
  • 最新の気候データを追加することにより、近年の酷暑など大きな気候変動への対応案も提示
実用化イメージ

個別の建設現場に応じた対策期間を得ることで、必要な対策期間(品質確保)の確保と同時に過剰な対策(コスト・CO2排出増)を回避した合理化が期待できる。また、発注者との共通理解のツールにも使用可能

キーワード

研究者

大学院工学研究科
都市・建築学専攻
サステナブル空間構成学講座(ライフサイクル工学分野)

西脇 智哉 准教授 
修士(工学)(東北大学)/博士(工学)(東北大学)

NISHIWAKI Tomoya, Associate Professor