寒中・暑中コンクリート工事の対応必要期間を詳細に示すメッシュマップ


更新:2025/06/30
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概要

冬の寒中期や夏の暑中期(酷暑期)にコンクリート工事を行う場合には、気象条件に対応した適切な措置が必要であり、このような措置が必要な適用期間は日本建築学会の指針類などで定められている。本技術は、指針類で定められた措置が必要な適用期間をを、日本全国を網羅する地図上で視覚的に検索可能なシステムである。

従来技術との比較

従来は指針類に例示される代表的な都市での適用期間からの類推や、最寄りの気象観測所の観測データからの算定によって適切な措置の適用期間を定める必要があった。本技術では、個別の建設現場を約1km2を単位メッシュとした地図上で指定することにより、適用期間を視覚的に検索可能なシステムを提供している。

特徴・独自性

日本全国を網羅した詳細な気象解析データを用いて、コンクリート工事に対策が必要となる期間を詳細に示すデータを提供しています。
詳細な気象データは、GIS を活用して地図上に格納して可視化しているため、対策が必要な期間をタブレットなどの端末上で視覚的に検索できます。
最新の気候データを追加することにより、近年の酷暑など大きな気候変動への対応案も提示します。

実用化イメージ

個別の建設現場に応じた対策期間を把握することで、必要な対策を講じて品質を確保するとともに、過剰な対策によるコストやCO2排出の増加を防ぐ合理化が期待できます。また、発注者と施工者・生産者の共通理解を得るためのツールとしても活用できます。

キーワード

研究者

大学院工学研究科

西脇 智哉 准教授 
修士(工学)(東北大学)/博士(工学)(東北大学)

Tomoya Nishiwaki, Associate Professor