道東太平洋岸の独特な地質にもとづく地域の気候・歴史・産業と海産物
更新:2024/11/28
- 概要
千島列島から続く北海道内陸部の火山列と、プレートが沈みこむ千島海溝との中間に位置し、本来海底にあるはずの場所でマグマ活動が無い場所です。しかしなぜか多くの火山岩が露出し、日本列島の地質で唯一起源が異なる特異な地域です。海岸沿いに分布するこの固い地質は、先史時代から現代まで独特の気候や沿岸生態、地域産業、歴史文化を育んできました。
- 従来技術との比較
漁業、酪農業、海産物といった地域の特有の産業はすべて道東太平洋沿岸のこの特異な地質が起源となっています。これを肌で感じるツーリズムをご提案します。
- 特徴・独自性
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- 地域の地質が独特の地形と気候をつくり、港湾の位置、酪農の発達、アイヌ文化の拠点、ナガコン分の生息域などすべてをつかさどっています。ここまで地質基盤が現代産業に至るまで規制し、地域の特色を持たせているような場所は他にあまりありません。
- 実用化イメージ
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現地ツーリズムの作成を期待しています。現地の景観は国内では他に類の無い広大なものですし、地場の食材も独特ですばらしいものがあります。
- キーワード
研究者
東北アジア研究センター
基礎研究部門
地球化学研究分野
平野 直人 准教授
博士(理学)(筑波大学)/修士(理学)(筑波大学)
Naoto Hirano, Associate Professor