「いじり」に潜む心理的リスクの評価と対人関係支援


更新:2026/09/02
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概要

友人関係などで日常的に行われる「いじり」に着目し、どのような条件で相手を傷つける行為となるのか、そのリスク要因や精神的健康・社会適応への影響を明らかにする研究である。「いじり」の内容や関係性、受け手の反応などを実証的に分析するとともに、リスク評価尺度を開発してきた。また「いじられ経験」を類型化し、受け手にとっていじられることはどのような経験となりうるのか、そして精神的苦痛を伴う類型はどのような状況要因によって予測されるかを検討してきた。

従来技術との比較

従来の研究では「いじめ」など明確な問題行動が主な対象となるのに対し、本研究は、親しさや冗談として受け取られる一方で人を傷つける可能性もある「いじり」に着目する。第三者からは可視化されない受け手の精神的苦痛や、いじりに迎合せざるを得ないという認知要因など、いじりに内包されるリスクを、客観的な尺度によって定量的に捉える点に特徴がある。

特徴・独自性

◆日常的で問題性が見えにくい「いじり」を研究対象として分析
◆「いじり」が相手を傷つける条件やリスク要因を実証的に検討
◆「いじり」のリスク評定尺度を開発し、信頼性・妥当性を検証
◆個人の心理だけでなく、コミュニケーションや人間関係の構造にも着目
◆臨床心理学、青年心理学、家族療法・システム理論の知見を活用

実用化イメージ

学校や職場などにおける「いじり」やハラスメントの予防、対人関係上のリスク把握、教育・研修プログラムの開発等への活用が考えられる。実際にハラスメントチェックリスト作成等の社会実装経験があり、教育機関、行政機関、企業等との共同調査や評価ツール・研修コンテンツ開発への展開が期待される。

キーワード

研究者

大学院教育学研究科
総合教育科学専攻
教育心理学講座(臨床心理学)

坂本 一真 助教 

Kazuma Sakamoto, Assistant Professor