難処理性高分子廃棄物の化学リサイクル
更新:2025/07/01
- 特徴・独自性
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プラスチックやバイオマスの付加価値の高い化学物質への転換を目的に、熱分解および湿式プロセスで種々の高分子廃棄物リサイクルの研究をしています。例えば、PETの脱カルボキシル化により、高収率でベンゼンを得ることに成功しました。また、難熱性プラスチックやPVCの脱ハロゲン化プロセスを開発し、炭化水素だけでなくあらゆる元素の化学原料化を検討しています。プラスチックとバイオマス等との共熱分解プロセスや、湿式脱ハロゲンプロセスにより、基礎化学原料への転換効率を向上させ、またハロゲンの循環プロセスについて研究をしています。また、これらの技術を用いて、金属・プラスチック複合物から金属とプラスチックを効果的にリサイクルする化学プロセスを構築しています。
- 実用化イメージ
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廃棄物のリサイクルプロセスの開発に付随して起こる諸問題を解決するための方法を提供することができます。
- キーワード
研究者
大学院環境科学研究科
吉岡 敏明 教授
工学修士(東北大学)/博士(工学)(東北大学)
Toshiaki Yoshioka, Professor