実験動物における脳波、心電図、自律神経信号などの生理学的計測
更新:2024/01/24
- 概要
実験動物を用いた基礎生理学の研究において、脳波、心電図、自律神経信号などを同時に計測することで、全身の動的連関を理解することに貢献する。これらの信号は、ヒトでも共通するものが多いため、有用な生理マーカーとしての指標の1つになると期待される。
- 従来技術との比較
これまでの生理計測では、脳のみ、心臓のみ、など単一の臓器を扱ったものであったが、本技術では、すべての信号を同時に計測できる点が強みである。
- 特徴・独自性
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- 中枢末梢連関を介した生体応答が、いつ、どこで、どのように生じるか、より直接的に解析し、定量的に評価できる
- 他の分子生物学や生化学実験との融合が自由に行える
- 3Dプリンターなど工学的な利点も活かして、標的領域を自由に選択できる
- 実用化イメージ
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生理信号は、動物とヒトでも共通するものが多いため、臨床診断やこころの読み取りなどを目指した指標の選定、デバイス開発への貢献が期待される。
- キーワード
研究者
大学院薬学研究科
生命薬科学専攻
生命解析学講座(薬理学分野)
佐々木 拓哉 教授
博士(薬学)(東京大学)/修士(薬学)(東京大学)
Takuya Sasaki, Professor