多結晶でも単結晶と同レベルの特性を示し、フレキシブル基板上に製膜可能
更新:2024/01/22
- 概要
多結晶ホイスラー合金薄膜
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T20-2968.pdf- 従来技術との比較
従来技術では大きな異常ネルンスト効果や異常ホール効果等の特性を発現させるためにバルク単結晶や単結晶薄膜が不可欠と考えらえてきたが、本技術により単結晶化が不要となる。
- 特徴・独自性
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- Co2MnGaやCo2MnAlに代表されるCo基ホイスラー合金の多結晶層を、絶縁性のAlN層で挟みこむことで、結晶配向の制御や結晶性の向上を促進することができ、高い特性を発現させることが可能となる。また、単結晶成長を必要としないので基板を選ばずに作製可能であり、フレキシブル基板の上でも高い特性が得られる。
- 実用化イメージ
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パイプ内の排液や室内外温度による発電を可能とする熱電変換素子、フレキシブル基板上にホールセンサを初めとする高感度センサなどへの応用展開の可能性がある技術である。
- キーワード
研究者
金属材料研究所
物質創製研究部
磁性材料学研究部門
関 剛斎 教授
博士(工学)(東北大学)/修士(工学)(東北大学)
Takeshi Seki, Professor