歯に限りなく近いバイオインプラント


更新:2025/08/29
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概要

CTデータに基づいて個別設計された3Dプリントチタン製インプラントに、ナノスケールの表面改質を施すことで、生体模倣的な微小環境を再現し、宿主幹細胞の誘導による歯根膜様組織の再生を実現する。既存インプラントが適応困難な症例に対し、細胞移植を伴わない新しい治療法を提供する。

従来技術との比較

従来のインプラント治療は、骨との直接結合を前提とするため、歯根膜などの歯周組織の再生は考慮されていない。また、骨を削る手術や複数回の侵襲的処置への不安から、治療を回避する患者層も存在する。本技術は、ナノ表面によって幹細胞を誘導し、天然歯に類似した歯周組織を形成することで、1回の低侵襲手術で自然な咬合感覚を再現可能とする。

特徴・独自性

患者ごとの歯根形状に応じたオーダーメイド設計により、自然な力の伝達と噛み心地を再現する。さらに、ナノ構造を活用して細胞の接着・分化を制御することで、細胞移植や再生因子投与なしで歯周組織再建が可能となる。

実用化イメージ

将来的には、インプラントメーカーと連携して量産試作・品質評価を進め、医療機器としての実用化を目指す。また、事業化に向けた戦略設計・臨床展開を共に担う企業・経営人材との連携を希望する。

キーワード

研究者

大学院医工学研究科

山田 将博 教授 
博士(歯学)(東京医科歯科大学)

Masahiro Yamada, Professor

既存インプラントが適応困難な患者層に対し、未充足ニーズを解決する新規治療法を提供する。ナノ表面改質を施したオーダーメイドインプラントが、生体模倣的な微小環境を創出し、宿主幹細胞を誘導することで細胞移植なしで歯根膜様組織の再建と自然な噛み心地を実現する。インプラントを製造販売可能な企業と連携し、量産試作と品質評価を推進したい。加えて、ビジネス設計・臨床展開を共に担う経営人材候補との出会いを希望する。