• トップ
  • 情報通信
  • 電磁環境の制御に向けた機能性材料の最適設計・評価とデバイス応用

電磁環境の制御に向けた機能性材料の最適設計・評価とデバイス応用


更新:2025/07/30
前の画像
次の画像
概要

電子デバイスは高い周波数での動作の要求があり、電磁環境に配慮した設計(EMC設計)が不可欠です。高性能化のためには回路レイアウト以外にも、基板や筐体、ノイズ対策部品等の特性を含めたデバイス設計が重要です。これを実現するため、材料プロセス・構造、電磁特性、デバイス性能までを総合的に予測・評価できる研究基盤を構築しました。高度な計測技術と独自の物理モデルにAIを組み合わせ、開発の高速化と最適化に貢献します。

従来技術との比較

試作と評価を繰り返す従来の開発手法とは異なり、我々のアプローチでは、材料特性からデバイス性能までを定量かつ総合的に予測・評価することが可能であり、最大の性能を得るための定量的な開発指針が得られ開発期間の大幅な短縮が実現できます。

特徴・独自性

・材料特性からデバイス性能まで総合的に評価できる高周波計測技術
・複雑な電磁現象の等価電磁界モデリング技術
・物理モデルとAIの融合による高性能な予測・最適化技術
・最終的なデバイス性能から遡った材料設計技術
・電磁ノイズ源の特徴抽出と最適な低減対策の選択

実用化イメージ

次世代モビリティ、通信機器等の課題であるEMCに対し、原因究明から最適な対策の選定・実装まで支援します。既存材料の性能最大化や、材料開発における目標性能の明確化により、開発の効率化と期間短縮に貢献します。

キーワード

研究者

大学院工学研究科

室賀 翔 准教授 
修士(工学)(東北大学)/博士(工学)(東北大学)

Sho Muroga, Associate Professor

高周波電磁気学、特に高周波デバイスにおける電磁環境両立性(EMC)の研究に取組んでいます。機能性材料の高周波特性計測からデバイスに実装した時の性能評価等の実測と、AIを用いたモデリングを活用した設計とで、設計から検証を一貫して扱うことで効率的に最適設計を提案できることに強みを持っています。