低ヤング率を有する新規CoCr系生体用超弾性金属材料
更新:2022/09/09
- 特徴・独自性
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- 一般的に使用されているステンレス鋼および従来のCoCr合金などの生体用金属材料は、生体骨より10倍もの高いヤング率を示し、インプラントによる骨の萎縮現象が問題視されている。β-Ti合金は比較的に低いヤング率を示すが、耐摩耗性が低い。本新規CoCr系合金は、低ヤング率と高耐摩耗性の両立を初めて実現した。さらに、耐食性が優れ、17%以上の超弾性歪みも示すことから、次世代生体材料として有望である。
- 実用化イメージ
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生体骨と同程度の低いヤング率、高い耐食性と耐摩耗性および優れた超弾性特性の 4 拍子そろった本 CoCr 系生体材料は、人工関節、ボーンプレート、脊髄固定器具やステントなどへの応用が期待される。
- キーワード
研究者
大学院工学研究科
金属フロンティア工学専攻
創形創質プロセス学講座(材料組織制御学分野)
許 皛 准教授
博士(工学)(東北大学)/修士(工学)(東北大学)
Xiao Xu, Associate Professor