困難な実環境下で機能するタフなサイバーフィジカルAI
更新:2025/06/30
- 概要
身体性を持って実世界で稼働するタフ・サイバーフィジカルAIの重要性が急速に高まっています。特に、SDGs や災害対策など、重大な社会課題や産業課題の解決に資する科学技術に対するニーズが顕在化しています。サイバーフィジカルAI が困難な環境下で機能するための高度化、すなわち、システムの頑健性、柔軟性、適応性、それに基づく広い適用性を目指す研究開発を行っています。
- 従来技術との比較
災害救助や保守点検等は,作業者に危険が伴うこと、及び、作業精度の点で限界があった。そのような領域にAIやロボット技術を適用することで,これまで実現できなかった安全かつ高精度かつ迅速な作業が可能となる。
- 特徴・独自性
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実世界で自律的に稼働するタフ・サイバーフィジカルAI の研究を行っています。下記のような幅広い技術革新を推進しています。
・困難環境を探査するクローラロボットや球殻ガードを装備したドローン
・LiDAR やカメラを融合した高精細3D セマンティック地図構築
・困難環境の認識やSLAM や動作生成を行う頑健な知能化ソフトウェア
・後付けで運転ロボットを搭載して自動運転を実現するレトロフィット技術
・イヌの能力を支援/ 拡張するサイバー救助犬 - 実用化イメージ
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タフ・サイバーフィジカルAI を建設業、製造業、物流、ペット産業などに導入し、効率化と人手不足解消、防災・減災への寄与を目指します。
- キーワード
研究者
タフ・サイバーフィジカルAI研究センター
大野 和則 教授
博士(工学)(筑波大学)/修士(工学)(筑波大学)
Kazunori Ohno, Professor