レーザー駆動電子・原子ダイナミクスの第一原理シミュレーション


更新:2025/08/29
前の画像
次の画像
概要

レーザーなどの光が物質に照射されると、物質中の原子や電子のダイナミクスが駆動されます。私たちは、このように駆動される原子・電子のダイナミクスを、量子力学に基づく微視的シミュレーションを用いて詳細に解析する研究を行っています。さらに、このシミュレーション手法を通じて、光が誘起する現象の背後にあるミクロな物理過程の解明にも取り組んでいます。

従来技術との比較

従来の物質科学計算では、密度汎関数理論に基づく静的な第一原理計算シミュレーションが広く用いられてきました。しかし、そのような静的手法では、光によって物質中に駆動されるダイナミクスを捉えることは容易ではありません。本研究手法は、物質のダイナミクスを扱うことのできる時間依存密度汎関数理論を用いることで、静的な記述を超え、光が駆動する非平衡現象・非線形現象・超高速現象を精密に解析することを可能にします。

特徴・独自性

・光科学の第一原理計算
・光が駆動する原子-電子の非平衡ダイナミクスを時間領域で解析可能
・シミュレーション結果からミクロな物理過程を解明

実用化イメージ

私たちは、光が駆動する非線形・非平衡な原子・電子のダイナミクスを精密に記述する理論計算手法を開発するとともに、光駆動現象を基盤とした新たな科学技術の創出を目指して研究を進めています。私たちの研究が、新たな科学技術の社会実装に貢献できれば幸いです。

キーワード

研究者

大学院理学研究科

佐藤 駿丞 准教授 
修士(理学)(筑波大学)/博士(理学)(筑波大学)

Shunsuke Sato, Associate Professor