登録されている研究者 449人(研究テーマ431件)

身のまわりの排熱を利用した熱電発電デバイスの創製

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 私達の身のまわりには多くの排熱源が存在します。例えば、オフィス機器や電化製品は絶えず100℃以下の熱を発生し続けていますし、自動車からは500℃近傍の熱が排出されています。これらの排熱の大部分は有効利用されることなく、「廃熱」となっているのが現状です。当研究室では、これら種々の温度域で発生する廃熱から高効率で電気を発生することができる熱電発電材料の開発を推進しています。
実用化イメージ

電子機器メーカーや自動車関連メーカーとの共同研究はもとより、温泉の温水と冷水を巧みに利用した「温泉発電」実現のための自治体との連携、人間の体温からの発電を目指す衣料メーカーなど多岐にわたる連携を目指しています。

研究者

大学院工学研究科

宮﨑 讓  

Yuzuru Miyazaki

食品の機能性研究

概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 食品や農水産物、天然資源に由来する機能性成分について、精密な構造分析と、生体内での吸収代謝、物質運搬の制御、細胞機能の修飾、シグナル伝達の改変、遺伝子発現の調節など、分子機能の基盤的理解に向けた研究を進めています。特に、細胞の老化や老化性の障害(認知症、癌、動脈硬化など)の予防に焦点をあて、食品油脂類、過酸化脂質、共役脂肪酸、ビタミン E、プラズマローゲン、カロテノイド、アミノ糖、カテキン類などの食品成分について、食品栄養学的研究を行っています。本研究に関して興味のある企業へ学術指導を行う用意があります。
実用化イメージ

研究者

未来科学技術共同研究センター

宮澤 陽夫  

Teruo Miyazawa

酸素センサー・プロリル水酸化酵素(PHD)を標的とした虚血障害治療薬の開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 全ての生物は酸素を利用してエネルギーを作り出し、生命活動を維持しています。ひとたび酸素濃度が低下すると、その活動が著しく妨げられ、場合によっては死に至ります。局所の低酸素状態が関連する病気の代表例としては、虚血性心疾患、脳卒中、腎臓病などが挙げられます。私たちは、プロリル水酸化酵素(PHD)が低酸素状態を感知するセンサーとして機能していることに着目し、これを制御することで虚血障害を治療する医薬の開発を推進しています。
実用化イメージ

現在、いくつかのPHD を阻害する化合物を得ており、国内外の製薬メーカー等と連携して、非臨床試験から臨床開発へと進め、実用化を目指しています。

研究者

大学院医学系研究科

宮田 敏男  

Toshio Miyata

画像解析による岩石コアの定方位化手法

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概要

画像解析による岩石コアの定方位化手法
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken_h/T20-3110.html

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 地下資源の開発において、坑井から採取した円柱状の岩石サンプル(岩石コア)の解析が行われています。岩石コアを解析することで、地下に存在する物質を推定したり、地層の物性を低コストかつ簡便に測定したりすることができます。さらに、岩石コアの地中での方位が分かると、地殻応力の方向、地下の異方透水性および地下断層の向き等の地層構造に関する情報を推定することができると期待されます。従来、検層により撮影した坑壁画像をトレースし、岩石コア表面と一致させて岩石コアの定方位化を行う手法があります。この手法では、膨大な時間が掛かること、また目視によって方位を定めるため主観的な判断となってしまうことが課題でした。本発明は、画像解析による岩石コアの定方位化に関する手法であり、従来法より短時間で、かつ客観的に定方位化を行うことが可能となりました。
実用化イメージ

岩石コアの定方位化は、次の解析を可能にする重要な要素です。
・地殻応力の方向
・異方透水性の方向
・断層の方向

研究者

流体科学研究所

椋平 祐輔  

Yusuke Mukuhira

過酷環境下で機能する化学イメージング・デバイスの開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 強酸性の環境下で、水素イオンと塩化物イオンの濃度分布を、リアルタイムで画像化し、計測できるイメージング素子を開発しました。pHの範囲は3.0から0.5まで、塩化物イオン濃度は4M まで計測できます。従来、塩化物イオンに関しては、pH6〜 8の中性域で、0.01M 以下の希薄溶液の濃度を計測できませんでした。しかし、特殊なセンサー物質の探索や感応膜の作製方法を工夫することで、過酷環境下でも機能するデバイスを開発することに成功しました。
実用化イメージ

強酸性下で進行する金属の腐食現象など、各種化学反応の機構解明への応用が期待されます。マイクロ流体チップに組み込むことで、金属表面の触媒作用の解明などにも応用できるものと考えられます。

研究者

大学院工学研究科

武藤 泉  

Izumi Muto

環境DNAを用いた魚類生態と多様性の推定

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 環境 DNA は環境中に生物から放出 さ れ た DNA で す。 環 境DNA の利点は、採水だけでサンプリングが完了することから、今までにない多地点・複数回のビッグデータを取得できる点です。現在、河川や沿岸域で、海産魚の環境 DNA 関係を検出することで、対象種の在不在やバイオマスの推定を試みています。さらに本技術を用いて、生物多様性の評価や保全に向けた研究を展開しています。
実用化イメージ

海産魚の漁獲量の減少は深刻であり、資源量管理を行う必要があります。本技術は、漁業者に対して漁獲量に関する提言や、回遊魚の回遊時期やその加入量の予測を提供し、効率的な漁業を行うための一助となり得ます。

研究者

大学院農学研究科

村上 弘章  

Hiroaki Murakami

電磁環境の制御に向けた機能性材料の最適設計・評価とデバイス応用

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概要

電子デバイスは高い周波数での動作の要求があり、電磁環境に配慮した設計(EMC設計)が不可欠です。高性能化のためには回路レイアウト以外にも、基板や筐体、ノイズ対策部品等の特性を含めたデバイス設計が重要です。これを実現するため、材料プロセス・構造、電磁特性、デバイス性能までを総合的に予測・評価できる研究基盤を構築しました。高度な計測技術と独自の物理モデルにAIを組み合わせ、開発の高速化と最適化に貢献します。

従来技術との比較

試作と評価を繰り返す従来の開発手法とは異なり、我々のアプローチでは、材料特性からデバイス性能までを定量かつ総合的に予測・評価することが可能であり、最大の性能を得るための定量的な開発指針が得られ開発期間の大幅な短縮が実現できます。

特徴・独自性
  • ・材料特性からデバイス性能まで総合的に評価できる高周波計測技術
  • ・複雑な電磁現象の等価電磁界モデリング技術
  • ・物理モデルとAIの融合による高性能な予測・最適化技術
  • ・最終的なデバイス性能から遡った材料設計技術
  • ・電磁ノイズ源の特徴抽出と最適な低減対策の選択
実用化イメージ

次世代モビリティ、通信機器等の課題であるEMCに対し、原因究明から最適な対策の選定・実装まで支援します。既存材料の性能最大化や、材料開発における目標性能の明確化により、開発の効率化と期間短縮に貢献します。

研究者

大学院工学研究科

室賀 翔  

Sho Muroga

X線位相イメージングによる高感度医用診断装置の開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 通常のX 線透視撮影は、生体軟組織などのX 線をあまり減衰させない構造に対して明瞭なコントラストを生成しません。X 線が物質を透過するとき、わずかに屈折により曲げられます。通常のX 線透視撮影では、X線は直進していると近似していますが、この屈折を検出・画像化することで、軟組織に対する感度が大幅に改善されます。このような撮影を、X 線透過格子を用いるX 線Talbot 干渉計あるいはX 線Talbot-Lau 干渉計により実現されています。
実用化イメージ

すでに、軟骨描出能を使ったリウマチ診断、および、乳がん診断(マンモグラフィ)への適用を目的とした医用機器開発を進めています。他の医用用途が開拓できれば、新たな産学連携が構築できると期待しています。

研究者

多元物質科学研究所

百生 敦  

Atsushi Momose

X線位相イメージングによる高感度非破壊検査装置の開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 通常のX 線透視撮影は軽元素からなる高分子材料などの低密度材料に対して明瞭なコントラストを生成しません。しかし、X 線が物質を透過するとき、わずかに屈折により曲げられることを検出・画像化することで、そのような物質に対する感度が大幅に改善されます。X 線透過格子を用いるX 線Talbot 干渉計あるいはX 線Talbot-Lau 干渉計によりこれが実験室で実施できるようになりました。高感度三次元観察を可能とするX 線位相CT も実現しています。
実用化イメージ

工業製品検査や保安目的のX 線非破壊検査を、従来法では適応が難しかった対象に拡張できます。X線マイクロCT 装置への位相コントラストモード付加、生産ラインでのX 線検査装置の高度化などが開発目標となります。

研究者

多元物質科学研究所

百生 敦  

Atsushi Momose

オンライン取引における約款の拘束性に対する消費者の評価

概要

COVID-19パンデミック以降のオンライン取引増加に伴う問題として、消費者が約款を詳細に読まずに「同意」する行動が,約款の法的拘束力についての消費者による評価にどう影響するかを検証した研究です。米国の先行研究を基に、日本の一般消費者を対象にオンライン実験を実施し、金融商品とスポーツクラブの異なる仮想シナリオで、説明方法や詐欺的条件を含むケースに対する消費者の反応を分析しました。

従来技術との比較

先行研究が対面取引を扱ったのに対し、本研究は日本でのオンライン取引に焦点を当て、ウェブサイト上の説明がもたらす効果,消費者の購買行動を細分化して各ステップごとのもたらす効果,および,金融商品とスポーツクラブといった異なる取引対象の影響を検証した点が独自のアプローチです。

特徴・独自性
  • オンライン実験から、以下のことが分かりました。
  • ① オンライン取引において、約款が存在することで消費者がその拘束力を強く認識する。不当な内容の約款であったとしても,そのような約款が存在し,それをクリック・タップすることで,消費者はこれに「合意」し,拘束されると思い込んでしまう。
  • ② ウェブサイト上の説明が約款の拘束力を大きく強化する効果は限定的である。
  • ③ 金融商品とスポーツクラブといった取引対象の違いにより、約款の拘束力に対する消費者の評価が異なる。日常的なスポーツクラブ取引では、消費者が不当な条件に対して、より厳しい評価をする傾向が見られる。
実用化イメージ

本研究の結果は、政策立案や法改正を通じて公正な取引環境を築くための実践的な2つのことを示唆しています。
① 不当取引を防ぐために消費者保護法や解約ルールの強化が必要であること。
② 財やサービスごとに拘束力の影響が異なることから、分野特化型の政策策定が求められること。

研究者

大学院法学研究科

森田 果  

Hatsuru Morita

ミリ秒オーダーX線トモグラフィの開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 高感度なX 線イメージング法と、強力な白色放射光により、世界最速となるサブミリ秒~ミリ秒オーダー撮影時間(空間分解能約5 ~ 10μ m)で有機材料のX 線CT( コンピュータトモグラフィ)に成功しています。軽元素から構成される試料のハイスループット3次元可視化や、ミリ秒単位の時間分解能を持つ4次元(3次元+時間)トモグラフィへの応用研究を展開しています。
実用化イメージ

材料破壊、接着界面破壊、動的バイオミメティクス、省エネマイクロマシン、電池、インテリジェント材料などのミリ秒時間分解能3D 観察が可能で、様々な新しい産学連携の可能性を期待しています。

研究者

国際放射光イノベーション・スマート研究センター

矢代 航  

Wataru Yashiro

X線イメージングと構造解析の融合

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • X 線用の回折格子を用いた新しいイメージング法(小角X 線散乱コントラストイメージング法)により、画像検出器の空間分解能を1000 ~10000倍上回るnm オーダーの構造情報を非破壊で定量的に取得することに成功しています。軟組織の診断を含む医療診断や、ソフトマテリアルを含む材料の研究・開発、農作物、食品などの研究・開発、光学素子の精密評価など、様々な応用展開を期待しています。
実用化イメージ

医療診断機器の開発、有機・無機材料の研究・開発、農林水産業、食品加工業など、様々な応用分野との産学連携の可能性を期待しています。

研究者

国際放射光イノベーション・スマート研究センター

矢代 航  

Wataru Yashiro

バイオミメティック材料・自己組織化

概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 当研究室では、㈰生物から得られたヒント(材料デザイン)を基に、㈪ナノ材料や機能性高分子などの合成物を、㈫自己組織化や自己集合という低エネルギープロセスで形作ることで、生物に学び(Biomimetic)、生物と融合し(Biohybrid)、最終的には人工材料と生物デザインにより生物を超える(Metabio)材料の作製を目指しています。
実用化イメージ

例として、下記のような業界企業との連携が考えられます。
・細胞培養、分離、イムノアッセイ等のバイオ分野
・構造材料、接着材料等の高分子分野
・ナノ粒子等のナノ材料分野
・燃料電池、金属空気電池等のエネルギー分野

研究者

高等研究機構材料科学高等研究所

藪 浩  

Hiroshi Yabu

エネルギーデバイス用金属錯体触媒の開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • アザフタロシアニン金属錯体を炭素上に分子担持することで燃料電池や金属空気電池の正極反応である酸素還元反応(ORR)に対する高活性なAZapthalocyanine UnimolecularLayer(AZUL) 触媒を開発しました。本触媒はレアメタルフリーでありながら白金などのレアメタルと同等以上の性能を示します。本触媒を電池やその他のエネルギーデバイス用に展開しています。
実用化イメージ

本成果を基に発ベンチャー「AZUL Energy(株)」を設立しました。次世代エネルギー産業だけでなく、モビリティ産業も含め幅広く産学連携を行っています。

研究者

高等研究機構材料科学高等研究所

藪 浩  

Hiroshi Yabu

非フッ素系PTFE粒子分散剤

概要

非フッ素系PTFE水分散剤
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T19-448.pdf

従来技術との比較

PTFE粒子を水などの溶剤に分散させるためにはフッ素系分散剤が必要であったが、PFAS規制により仕様が制限されつつある。本発明は非フッ素系PTFE粒子分散剤を提供する。

特徴・独自性
  • このシーズは、下記の特徴を持ちます。
  • ・カテコール系接着官能基を用いてPTFE に接着する分散剤を合成
  • ・PTFE 等の低表面エネルギー粒子を水などに良好に分散
  • ・PFAS 規制などで使用できない分散剤の代替として有望
実用化イメージ

PTFE粒子などの低表面エネルギー粒子は、撥水剤やバインダーなどとして広く使用されています。本用途におけるPFASフリー化に貢献することができます。

研究者

高等研究機構材料科学高等研究所

藪 浩  

Hiroshi Yabu

発火や破裂の危険が少ない安全な電池の実現に貢献する

概要

小さな力で容易に伸縮する高分子電解質
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T19-753.pdf

従来技術との比較

従来の有機電解質は発火の危険があった。一方高分子化することで固体電解質化した高分子電解質はイオン伝導性が低かった。

特徴・独自性
  • このシーズは、下記の特徴を持ちます。
  • ・室温で10-4 S/cm クラスのLi イオン伝導度を持つ高分子電解質の合成に成功
  • ・ミクロンサイズの多孔膜と光架橋性ポリエチレングリコール(PEG)の複合化により室温での高い性能発現とLiイオンの拡散を制御
  • ・広い電位窓(4.7V)と高いLi イオン輸率(0.39)を実現
  • ・多孔膜を電解質中に形成することでデンドライト形成の抑止効果にも期待
実用化イメージ

Liイオン電池用の安全な電解質として利用可能です。

研究者

高等研究機構材料科学高等研究所

藪 浩  

Hiroshi Yabu

高い空隙率をもつ多孔質SiCを簡便に作製

概要

炭化ケイ素のフラクタル多孔体
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T21-019.pdf

従来技術との比較

SiCの多孔質化には従来微細加工などが用いられてきた。本発明はSiCフラクタル多孔体をバルクで合成する手法を提供する。

特徴・独自性
  • M g 蒸気でシリコーン樹脂を還元することで、SiC 多孔体を形成することができます。フラクタル構造を持つ階層的な多孔体が形成されます。従来の微細加工では困難だった表面等に形成が可能です。
実用化イメージ

耐熱性のあるファインセラミクス多孔体として利用可能です。

研究者

高等研究機構材料科学高等研究所

藪 浩  

Hiroshi Yabu

ホヤ殻由来セルロースナノファイバーの精製とエネルギー材料への応用

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概要

ホヤはセルロースを産生する唯一の動物であり、ホヤ殻からタンパク等を除去し、解繊することにより、セルロースナノファイバー(CNF)を抽出することができます。我々はホヤ殻由来CNF が木質よりも結晶化度が高い点に注目し、その応用展開を行っています。また、焼成すると高品質の炭素となることから、本材料を乾燥血粉と混ぜて焼成した「ナノ血炭触媒」の開発に成功し、触媒としての展開を行っています。

従来技術との比較

ホヤ殻由来CNFは木質と比べ結晶化度が高く、長い繊維を提供することから、高強度で焼成すると高性能な炭素となります。

特徴・独自性
  • ホヤ殻由来CNFを簡便に大量精製できるプロセス開発と、その特徴(力学・工学・表面科学・電気的・熱的特性)を活かしたフィルム材料の開発、および炭化した材料の開発を一貫して行っている唯一の研究室です。
実用化イメージ

ホヤ殻由来CNF材料の提供やその炭化物、触媒などについて展開しています。材料提供や炭化プロセス、触媒の活用などについてご相談ください。

研究者

高等研究機構材料科学高等研究所

藪 浩  

Hiroshi Yabu

歯槽骨形態の経時的な変化を定量化・可視化へ

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概要

三次元画像処理プログラム
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken_h/T21-169.html

従来技術との比較

特徴・独自性
  •  歯槽骨の吸収を引き起こす歯周炎は、成人のほとんどが罹患しており、進行すると歯を失う原因となります。近年は歯科用ConeBeamCTが普及し、歯槽骨の形態を3次元的に確認可能となっています。しかし、ほとんどの場合は視覚的に定性的な形態評価が行われるのみで、経時的に微細な形態変化を検出したり、その変化量を定量的に自動解析する方法はありませんでした。
  •  本発明は、任意の歯の歯根部分のみの形態情報を利用して精密な位置合わせを行うことで、その周囲骨形態変化の可視化と定量化を可能とするものです。
  •  図A は同一患者の撮影時期の異なる歯槽骨CT 画像ですが、2 年間で骨が吸収された部位(矢印)およびその吸収量を一目で確認することは困難です。本発明のプログラムを用いて十秒程度の半自動解析を実施することで、吸収された骨を赤く表示(図B)するとともに、骨吸収量(体積)を算出することが可能です。また、図C に示す様に、解析対象歯の歯根表面を、現在も骨に覆われている部位(緑)と、吸収により骨が失われた部位(赤)に色分け表示することも可能です。
実用化イメージ

下記のような社会実装が想定されます。
・歯科用Cone Beam CT 装置へ導入
・人工関節周りの骨吸収量を評価するCT、MRI 装置へ導入

研究者

大学院歯学研究科

山口 哲史  

Satoshi Yamaguchi