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生態学

数理生物学

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 現実の生命現象や社会現象の特性を科学的に議論するための研究の展開の礎となるような数理的・理論的研究のための数理モデリング、数理モデル解析を行っています。現象についてどのような理論的課題を取り上げるか、問題をいかに数理モデルとして構成するか、構成された数理モデルに関してどのような数理的解析を行なうか、数理的解析結果をいかに生命科学的・社会科学的議論として取り上げるか、ということが重要な観点となります。
実用化イメージ

以下のような社会実装への応用が想定されます。・現実の生命現象や社会現象に対する理論的なアプローチを要する施策策定やアセスメント・環境評価に係る基礎理論の適用、または、データの視覚化に伴って必要となるスケルトンモデルの構築など

研究者

大学院情報科学研究科

瀬野 裕美  

Hiromi Seno

環境DNAを用いた魚類生態と多様性の推定

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 環境 DNA は環境中に生物から放出 さ れ た DNA で す。 環 境DNA の利点は、採水だけでサンプリングが完了することから、今までにない多地点・複数回のビッグデータを取得できる点です。現在、河川や沿岸域で、海産魚の環境 DNA 関係を検出することで、対象種の在不在やバイオマスの推定を試みています。さらに本技術を用いて、生物多様性の評価や保全に向けた研究を展開しています。
実用化イメージ

海産魚の漁獲量の減少は深刻であり、資源量管理を行う必要があります。本技術は、漁業者に対して漁獲量に関する提言や、回遊魚の回遊時期やその加入量の予測を提供し、効率的な漁業を行うための一助となり得ます。

研究者

大学院農学研究科

村上 弘章  

Hiroaki Murakami

生体活性

レーザファブリケーションによる高機能バイオインタフェースの創成

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  •  本研究では、レーザ照射を利用して材料表面に様々な機能を付与する手法の開発を行っています。特に、レーザを材料に照射した際に生じる現象を、シミュレーションおよび実験的な手法を用いて明らかにし、新しい機能性インターフェースの創成を行っています。
  •  具体的には、高機能バイオインターフェースの創成を進めています。人工臓器や人工血管、あるいはバイオインプラントなどに利用される材料は、生体組織や細胞に対する高い親和性が求められます。そこで、本研究室では、レーザ照射による表面創成プロセスにより、「生体に優しい」表面づくりに取り組んでいます。本手法により、チタン系材料に対して生体に活性な機能を付与することに成功しています。このような機能を持つ材料を生体内に埋入すると、表面にハイドロキシアパタイト(骨や歯の主成分)が自然に析出します。本研究では、このような手法を駆使し、バイオ分野への新たなブレークスルーを目指しています。
実用化イメージ

本研究の成果は、生体・医療用デバイスへの応用をはじめとして、幅広い分野への波及効果が期待できます。例えば、骨との固着性に格段に優れるインプラントを作製することが可能であり、人工関節や歯科インプラントなどへの応用が期待できます。

研究者

グリーン未来創造機構

水谷 正義  

Masayoshi Mizutani

生態系

生態学

概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 生態系の複雑性(多次元性や非線形性)を考慮した生態学を推進しています。食物網、多種共存や生態系機能に関する理論研究のほか、特に最近は環境DNAや音響観測といった手法に基づく生態系観測や大規模観測データに基づいた実証研究、生態系の動態予測・制御の問題に興味があります。また2024年度より、産官学連携で自然共生社会構築を目指すCOINEXT「ネイチャーポジティブ発展社会実現拠点」のPLとして拠点を運営しています。
実用化イメージ

研究者

大学院生命科学研究科

近藤 倫生  

Michio Kondo

生態系観測

生態学

概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 生態系の複雑性(多次元性や非線形性)を考慮した生態学を推進しています。食物網、多種共存や生態系機能に関する理論研究のほか、特に最近は環境DNAや音響観測といった手法に基づく生態系観測や大規模観測データに基づいた実証研究、生態系の動態予測・制御の問題に興味があります。また2024年度より、産官学連携で自然共生社会構築を目指すCOINEXT「ネイチャーポジティブ発展社会実現拠点」のPLとして拠点を運営しています。
実用化イメージ

研究者

大学院生命科学研究科

近藤 倫生  

Michio Kondo

生体計測

ウェアラブル脈波センサのための脈拍間隔ノイズ除去フィルタ

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • ウェアラブル光電式容積脈波計(PPG)センサから得られる脈拍数時系列信号に含まれるノイズの生理学的特性に基づく識別に成功しました。本技術は、生理的な脈拍数変動の特性を利用して、非生理的な変動をノイズとして識別することができます。これによって、従来、ウェアラブルPPG センサでは困難であった活動中を含めた1拍毎の脈拍変動解析が可能になることが期待されます。
実用化イメージ

本技術を用いることで、(1) 特徴的な波形の可視化、(2) 再現性のある指標の算出、(3) 機械学習を応用した時系列データに対する異常検知など、解析技術の向上が期待できます。

研究者

大学院工学研究科

湯田 恵美  

Emi Yuda

生体材料

金属溶湯脱成分法:オープンセル型ナノポーラス金属開 発と、相分離する金属同士の異材接合への応用

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • ナノポーラス金属は、次世代高機能材料として応用が期待されています。その主な作製法として知られる水溶液による脱成分法は、微細・均一な多孔質構造の形成を可能にします。しかし、その形成原理は腐食であり、標準電極電位の高い貴金属において多孔質材料の作製が可能ですが、卑金属では酸化されてしまいます。本部門では金属溶湯による簡便な脱成分技術を新たに考案しました。この技術によれば、貴・卑に依存せず純金属や合金を多孔質化することが可能です。これまで作製が困難であった数々の卑金属(Ti、Ni、Cr、Mo、Fe、Co 等)・半金属元素(炭素Si)およびそれらの合金において、オープンセル型ナノポーラス金属材料の開発に成功しました。また、この技術は、鉄とマグネシウム、チタンとマグネシウム等の相分離する金属同士の強固な異材接合にも応用できることが分かりました。
実用化イメージ

新規電極、触媒、フィルター等に実用が期待できるほか、Ni などの毒性元素を含有する生体金属材料表面からこれを除去する技術としても利用できます。また、マルチマテリアルを実現する鉄鋼・マグネシウム合金間接合やチタン合金・マグネシウム合金間接合を可能にします。関連企業・団体との共同研究・開発を強く希望します。

研究者

金属材料研究所

加藤 秀実  

Hidemi Kato

低ヤング率を有する新規CoCr系生体用超弾性金属材料

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 一般的に使用されているステンレス鋼および従来のCoCr 合金などの生体用金属材料は、生体骨より10倍もの高いヤング率を示し、インプラントによる骨の萎縮現象が問題視されています。β -Ti 合金は比較的低いヤング率を示しますが、耐摩耗性が低いです。本新規CoCr 系合金は、低ヤング率と高耐摩耗性の両立を初めて実現しました。さらに、耐食性が優れ、17% 以上の超弾性歪みも示すことから、次世代生体材料として有望です。
実用化イメージ

生体骨と同程度の低いヤング率、高い耐食性と耐摩耗性および優れた超弾性特性の4拍子そろった本CoCr 系生体材料は、人工関節、ボーンプレート、脊髄固定器具やステントなどへの応用が期待されます。

研究者

大学院工学研究科

許 皛  

Xiao Xu

チタンの抗菌・抗ウイルス化表面処理

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概要

熱酸化やスパッタリング法によりチタン・チタン合金表面上に可視光応答型光触媒活性酸化チタン膜を作製する。酸化チタンの光触媒活性の酸化分解能により、可視光照射のみでチタン製インプラントや構造物表面に付着した細菌やウイルスを死滅させることができる。

従来技術との比較

熱酸化やスパッタリング法といった比較的簡便で基板形状を問わないプロセスにより、チタン表面に軽元素や貴金属を含有した可視光応答型光触媒活性酸化チタン膜を作製する技術を有する。

特徴・独自性
  • 感染症はガンとともに人類の健康に対するリスクであり、感染症に強い社会の構築が求められています。新型コロナウイルス感染症は2023年に5類感染症移行したものの、今後も未知の野生生物由来のコロナウイルスによる新興感染症が継続する可能性は極めて高いと思われます。感染経路の一つである接触感染の抑制に対しては材料の寄与が可能です。材料表面の抗菌・抗ウイルス化の方策として薬剤耐性菌発生の心配がなく、人体への悪影響も少ないTiO2の光触媒活性が有力です。抗菌・抗ウイルス性は蛍光灯など日常の生活環境下において発現することが要求されるので、TiO2には紫外光に加えて可視光応答が必須となります。当グループではスパッタリング法やチタンの熱酸化を利用して作製した可視光応答型TiO2膜の抗菌性や抗ウイルス性を評価してきました。図1に新型コロナウイルスのスパイクタンパク質受容体結合ドメインを有する融合タンパク質をTiO2膜表面に播種した後に種々の条件で可視光を照射した際に残存する融合タンパク質量を示します。横軸は可視光照射条件で、縦軸が融合タンパク質の質量になります。破線が播種した融合タンパク質量で、グレーのバーで示す暗所保持では、ほとんど初期の播種量に等しい融合タンパク質量が残存しているのに対し、黄色の可視光照射下では有意に減少しています。これは、融合タンパク質が可視光照射により不活化されていることを意味します。
実用化イメージ

教育・公共施設の机やパソコン、住宅のドアノブ、手摺り、スイッチ、移動体のつり革やシート、病院や老人施設の受付、ロビーやトイレなどで使用される材料表面に抗ウイルス機能を付与することができれば、材料工学からの接触感染抑制に対する有効な寄与となります。

研究者

大学院工学研究科

成島 尚之  

Takayuki Narushima

次世代ステント用Co-Cr合金の高機能化

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概要

次世代バルーン拡張型ステントへの適用を念頭に、規格Co-Cr合金高強度化・高延性化のための加工熱処理プロセス高度化に加えて、更なる機械的特性の向上およびX線視認性の向上を指向とした新規Co-Cr合金開発を行っている。

従来技術との比較

次世代ステントには更なる小径化が要求されているため、高強度・高延性に加えて、低降伏応力や高X線視認性という多様な特性が要求されている。低温熱処理技術と軽元素・貴金属の合金化によりその課題を解決する。

特徴・独自性
  •  次世代ステントには更なる小径化が要求されているため、高強度・高延性に加えて、低降伏応力や高X 線視認性という多様な特性が要求されています。次世代バルーン拡張型ステントへの適用を念頭に、Co-Cr 合金の高強度化・高延性化のための加工熱処理プロセスの高度化に加えて、更なる機械的特性の向上およびX 線視認性の向上を指向とした新規合金開発によりその課題を解決します。
  • (1)炭素添加による機械的特性向上従来ステント用に使用されているC o - 2 0 C r - 1 5 W - 1 0 N i ( L 6 0 5 ,mass%)合金に炭素を0.2mass% 添加することで、次世代バルーン拡張型ステントとしての機械的特性の目標値を達成できることを示しました(図1)。今後は、結晶粒径を30 μ m 程度での目標値達成を目指します。
  • (2)Pt 添加によるX 線視認性向上ステント留置にはX 線視認性が要求されます。Pt は高密度で原子番号が大きいのでX 線視認性向上のための有力な合金元素です。図2 に3 つのPt 添加開発合金、Co-25Cr-5Ni-10Pt-10W(5Ni10Pt)、Co-25Cr-5Ni-15Pt-10W(5Ni15Pt)、Co-25Cr-15Pt-10W(0Ni15Pt)( いずれもmol% 表示)のX 線視認性(X線の透過しにくさ)を従来材のL605合金と比較して示します。いずれの合金もL605 合金と比較してX 線視認性が向上しています。加えて、開発合金はL605 と比較して低い体積磁化率を有しており(図3)、MRI などの診断でアーチファクトを低減させることができます。
実用化イメージ

次世代ステントの実用化に、生体用Co-Cr 合金の加工熱処理プロセスの高度化と新合金開発の観点から貢献します。

研究者

大学院工学研究科

成島 尚之  

Takayuki Narushima

金属材料のナノ複合化と高機能化

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概要

カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェン、MXene などの低次元強化相を金属複合材料の強化材として活用する。界面反応を意図的に制御することで、低次元強化相特有の特性を引き出す方法を明確化し、有効な荷重伝達を実現することで、優れた機械特性、導電率、熱伝導率を同時に向上させる。更に、新規な複合粉末の製造方法の確立並びに3Dプリンターを活用した高機能金属(Al、Cu、Ag、Ti など)を開発する。 

従来技術との比較

適切な界面反応が界面結合を大幅に改善できることを示し、従来の考え方とは異なる発見であった。従来のボールミリングやアトマイズ法などの方法とは異なり、新しい複合粉末の作製手法が開発された。3Dプリンター中の急速凝固を活用することで、状態図上では溶解が困難と予想される大量のナノ炭素や酸化物を強制的に固溶させ、高機能金属材料として実現することが可能となる。

特徴・独自性
  • ナノカーボンやナノバブルを活用し、ヘテロ凝集させナノセラミックス/金属粉末を製造するプロセスを提案する。複合材料開発のためのハイスループット手法を確立し、機械学習を用いて強化相の添加、界面組織、および物理・機械的特性の関係を予測するモデルを構築する。金属とセラミックスの優れた機械的・物理的特性を組み合わせることで、多機能部品の実現が可能となる。
実用化イメージ

金属およびセラミックス基複合粉末の作製が可能である。導電体の軽量化や送電ロスの低減に加え、銅資源問題への対応が期待できる。高強度かつ高抗菌性を有する生体用金属材料の積層造形を目指す。

研究者

大学院工学研究科

周 偉偉  

Weiwei Zhou

生体磁気センサ

トンネル磁気抵抗素子を用いた室温動作の高感度磁気センサの開発

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 近年、室温においても大きな磁気抵抗効果を示すトンネル素子が多く報告され、これを用いた高感度な磁気センサへの応用が期待されています。磁気センサに関しては現在、地磁気程度の磁場から極微小な生体磁場まで非常に広範囲の磁場検出のニーズに対して、様々な原理に基づく様々なセンサが開発されてきています。トンネル磁気抵抗素子を用いた磁気センサは、広範囲の磁場感度、簡易的、室温動作、安価、などの要求を原理的に満たします。
実用化イメージ

本技術を用いると簡易的な手法で室温において生体磁場を検出でき、現在主流であるSQUID による高価な装置を置き換えられる可能性があります。医療分野で興味のある企業、団体との有意義な共同研究ができるものと考えています。

研究者

大学院工学研究科

安藤 康夫  

Yasuo Ando

生体情報

口腔内設置型生体モニター・治療装置

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 高齢者や闘病生活時の全身状態を健康管理センターで集中的にモニタリングし、必要に応じて遠隔操作によって薬剤投与などの治療行為を行う健康支援システムを提供します。本システムは、口腔内設置の床義歯またはマウスピースに各種生体センサーや体姿勢や運動を検出する活動センサー、データを無線方式で管理センターに送受信する通信機、管理センターからの指令に基づいて作動する薬剤投与機構などから構成されます。
実用化イメージ

義歯等に組み込むために違和感なく導入でき、入院中の患者の健康管理から一人暮らしの高齢者の健康支援までを支援する機器です。これからの高齢社会に必須の機器となります。

研究者

大学院歯学研究科

小関 健由  

Takeyoshi Koseki

生体信号

生体信号の解析と視覚化

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 多彩なセンサーの開発やICT技術の発展により、膨大な生体信号を記録・保存することが可能になってきました。我々は、その信号の病気の診断や健康の増進への利活用を目指し、様々な信号処理方法を研究しています。例えば、妊娠中の母親の腹部に張り付けた電極から子宮内胎児の心電図を高精度に抽出するアルゴリズムや、多種の生体信号の時間的関係から自律神経系などの状態を推定し、可視化するアルゴリズム等の開発を行っています。
実用化イメージ

以下のような社会実装への応用が期待されます。1生体信号の解析・可視化・診断システム2自動車運転手や各種システムオペレータの集中度や眠気のモニタリング・評価3生体リズムの特性を考慮した就労スケジューリング等へ活用可能性があります。

研究者

未踏スケールデータアナリティクスセンター

中尾 光之  

Mitsuyuki Nakao

ウェアブル“レス”な生体信号計測

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概要

生体情報を完全非接触な方式で取得するウェアブル“レス”な計測について研究をしています。光学的手法である映像脈波の技術については、心拍数に加えて血圧値や血中酸素飽和度なども推定することを目指して、撮像手法と推定モデルの改良を行っています。また、電波を使った手法として、Bluetooth などの一般的な通信用電波の状態から人間の活動パターンを推定する技術を開発しています。特に、人の移動を模した自走ロボットを用いることで、環境変化に対してロバストな手法を確立することを目指しています。映像脈波の計測システムを鏡などの日常的に顔を向けるものに組み込むことで、継続的に生体信号を取得することができます。また、乳幼児や高齢者など、センサを付けることに抵抗がある対象者にも適用することが可能なため、生体の循環動態を絡めた見守りシステムなどに応用することができます。電波を使った計測では、特殊な機器を必要とせず、プライバシーに配慮した見守りなどを行うことが可能になります。

従来技術との比較

従来のような皮膚に接触させるセンサを用いることなく、完全非接触で心拍数などの生体情報を計測することを可能とします。

特徴・独自性
  • 映像脈波に関しては、従来の心拍数に加えて血圧値や血中酸素飽和度などを推定することを目指し、推定モデルと撮像方法の改良を通して推定精度の向上を図っています。
  • 電波による活動パターン推定では、人の移動を模した自走ロボットを用いることで、人を使ったデータ収集が不要なモデル構築を目指しています。
実用化イメージ

ウェアレス生体計測は、センサ装着が難しい対象者や環境での計測に対して有用な技術です。また、センサ装着のし忘れがないため、長期間にわたる生体データ収集などにも活用が期待できます。

研究者

サイバーサイエンスセンター

杉田 典大  

Norihiro Sugita

生体信号処理

ウェアラブル脈波センサのための脈拍間隔ノイズ除去フィルタ

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • ウェアラブル光電式容積脈波計(PPG)センサから得られる脈拍数時系列信号に含まれるノイズの生理学的特性に基づく識別に成功しました。本技術は、生理的な脈拍数変動の特性を利用して、非生理的な変動をノイズとして識別することができます。これによって、従来、ウェアラブルPPG センサでは困難であった活動中を含めた1拍毎の脈拍変動解析が可能になることが期待されます。
実用化イメージ

本技術を用いることで、(1) 特徴的な波形の可視化、(2) 再現性のある指標の算出、(3) 機械学習を応用した時系列データに対する異常検知など、解析技術の向上が期待できます。

研究者

大学院工学研究科

湯田 恵美  

Emi Yuda

生体親和性

レーザファブリケーションによる高機能バイオインタフェースの創成

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  •  本研究では、レーザ照射を利用して材料表面に様々な機能を付与する手法の開発を行っています。特に、レーザを材料に照射した際に生じる現象を、シミュレーションおよび実験的な手法を用いて明らかにし、新しい機能性インターフェースの創成を行っています。
  •  具体的には、高機能バイオインターフェースの創成を進めています。人工臓器や人工血管、あるいはバイオインプラントなどに利用される材料は、生体組織や細胞に対する高い親和性が求められます。そこで、本研究室では、レーザ照射による表面創成プロセスにより、「生体に優しい」表面づくりに取り組んでいます。本手法により、チタン系材料に対して生体に活性な機能を付与することに成功しています。このような機能を持つ材料を生体内に埋入すると、表面にハイドロキシアパタイト(骨や歯の主成分)が自然に析出します。本研究では、このような手法を駆使し、バイオ分野への新たなブレークスルーを目指しています。
実用化イメージ

本研究の成果は、生体・医療用デバイスへの応用をはじめとして、幅広い分野への波及効果が期待できます。例えば、骨との固着性に格段に優れるインプラントを作製することが可能であり、人工関節や歯科インプラントなどへの応用が期待できます。

研究者

グリーン未来創造機構

水谷 正義  

Masayoshi Mizutani

生体組織

高周波数超音波および光音響イメージングによる生体組織微細構造の可視化

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 高周波数超音波を用いることで、空間分解能が高く非侵襲的な生体組織イメージングが可能です。私たちが開発した超音波顕微鏡は、周波数100MHz で光学顕微鏡40 〜100倍相当、GHz 領域の超音波により細胞1個も観察可能な高解像度を実現しており、組織の形態だけではなく弾性計測も可能です。また、最近では組織にレーザー光を照射した際に発生する超音波の検出を原理とするリアルタイム三次元光音響イメージングシステムを開発し、皮下の毛細血管網や酸素飽和度が可視化できるようになりました。
実用化イメージ

高周波数超音波および光音響イメージングは非侵襲的に繰り返し計測できるので、動脈硬化の超早期診断、皮膚のエイジング、組織の代謝状態の評価など化粧品・医薬品の効果判定に応用できます。高周波数超音波は、生体組織だけではなく、光学的手法では困難とされる不透明な薄膜や二重の透明コーティングなどを、0.1ミクロンの精度の計測が必要な産業分野へも応用可能です。

研究者

大学院医工学研究科

西條 芳文  

Yoshifumi Saijo

生体認証

ビッグデータ時代の画像コンピューティングとセキュアICT

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特徴・独自性
  • 第一に、実世界にあふれる膨大な画像データのセンシング・処理・認識・解析の研究を行っています。特に、サブピクセル分解能の画像解析を可能にする「位相限定相関法」を発案し、個人識別(顔、指掌紋、FKP、虹彩、X 線画像の認識)、マシンビジョン、多視点3D 計測、画像検索、医用画像解析などに応用しています。
  • 第二に、世界最高性能の耐タンパー暗号処理技術および生体認証技術を核にしたセキュアICT の基盤システムを研究しています。
実用化イメージ

画像情報工学、情報セキュリティ、バイオメトリクス、LSI、組込み技術の分野における産学連携を進めることができます。既に多数の企業、大学、研究機関、医療機関などの研究者や技術者が、分野を問わず訪れています。情報知能システム(IIS)研究センターのスタッフがご相談を受け付けます。
info@iisrc.ecei.tohoku.ac.jp

研究者

役員

青木 孝文  

Takafumi Aoki

生体リズム

生体信号の解析と視覚化

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概要

従来技術との比較

特徴・独自性
  • 多彩なセンサーの開発やICT技術の発展により、膨大な生体信号を記録・保存することが可能になってきました。我々は、その信号の病気の診断や健康の増進への利活用を目指し、様々な信号処理方法を研究しています。例えば、妊娠中の母親の腹部に張り付けた電極から子宮内胎児の心電図を高精度に抽出するアルゴリズムや、多種の生体信号の時間的関係から自律神経系などの状態を推定し、可視化するアルゴリズム等の開発を行っています。
実用化イメージ

以下のような社会実装への応用が期待されます。1生体信号の解析・可視化・診断システム2自動車運転手や各種システムオペレータの集中度や眠気のモニタリング・評価3生体リズムの特性を考慮した就労スケジューリング等へ活用可能性があります。

研究者

未踏スケールデータアナリティクスセンター

中尾 光之  

Mitsuyuki Nakao