大腸がんにおけるABC トランスポーターの発現制御
更新:2020-06-16
特徴・独自性
大腸がんは、わが国のがん死亡原因の上位に位置し、手術療法以外には根治的治療法がない。がん部の特徴を探索するために、私たちは大腸がん部と非がん部の転写産物を網羅的に解析している。例えば抗癌剤の有効性決定因子の一つであるABC トランスポーターの発現に注目したところ、ABC トランスポーターの一つであるABCC3は大腸がん発がんに関わるWnt シグナルによって抑制されることを見出した。産学連携の可能性 (想定される用途・業界)
臨床検体から容易にトランスクリプトームをはじめとする網羅的解析を行うことができるようになった。これらの結果は、創薬標的発見の一助となることが期待され、製薬業界でこの知見の展開を希望している。研究者
大学院医学系研究科・医学部 附属創生応用医学研究センター がん医学コアセンター 細胞増殖制御分野
中山 啓子
教授
医学博士
NAKAYAMA Keiko, Professor
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