ナノ・マイクロ粒子の静電輸送による微粒子超音速流動加工の高性能化


更新:2025/07/15
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特徴・独自性

セルロースナノファイバー(CNF)とは、直径数10nm、長さ数μ m 程度の超微細繊維で、カーボンニュートラル実現に貢献し得るバイオマス新素材として注目を集めています。本研究では、ナノセルロースが電場に沿って配向する静電配向現象について、数値解析および実験により明らかにしました。そしてこの静電配向と流動場による配向技術を融合した繊維配向技術を用いることで、CNF を原料とする高強度セルロース繊維創製プロセスを確立しました。さらに、カーボンナノチューブや銀ナノ粒子の含有濃度を制御することで、材料強度を損なわずに、導電性や抗菌性といった機能性を有する複合繊維を創製できることを実証しました。本研究で用いられた、ナノセルロース静電配向技術はゲルや膜といった様々な種類の材料創製プロセスに応用可能と考えております。単繊維創製に留まらず、本技術を産業界で活用したい企業や団体との共同研究を希望します。

キーワード

研究者

流体科学研究所

高奈 秀匡 教授 
博士(工学)(東京工業大学)/修士(工学)(東京工業大学)

Hidemasa Takana, Professor