東北大学 研究シーズ集

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歯科用抗菌性チタン合金の可能性

更新:2020-06-16
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特徴・独自性

従来の歯科材料開発は生体適合性や機械的性質に重きが置かれてきたが、抗菌性も重要と考えられる。特に歯科インプラントのように生体内外にまたがって用いられる場合に、術後の予後を大きく向上できると思われる。本研究では、チタンの機械加工性と機械的性質の向上を目的として開発したTi-Ag 合金について、歯科用抗菌性チタン合金の可能性を探った。その結果、Ti-Ag合金は、㈰表面へのバイオフィルムの付着を抑制することで、抗菌性を示した。㈪擬似体液中で表面に自然にリン酸カルシウムを形成し、骨伝導能良好と考えられた。㈫純チタンと同等の耐食性を示した。以上のことから、Ti-Ag合金は、生体にやさしく細菌付着に抵抗する新材料として歯科のみならず医学全般に大きく貢献すると期待される。本研究に関して興味のある企業や団体と共同研究を希望する。

研究者

大学院歯学研究科・歯学部 歯科学専攻 リハビリテーション歯学講座 歯科生体材料学分野

高橋 正敏 助教 
博士(歯学)

TAKAHASHI Masatoshi, Assistant Professor

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