生体分子機能の可視化制御技術および刺激応答性クリック反応技術
更新:2025/06/30
- 特徴・独自性
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生体分子の生理機能を真に理解するには、生体分子間相互作用が保持された「生きた状態」で解析することが必要です。そのために、有機合成化学および蛋白質科学を駆使した機能性プローブ開発を通した研究を行っています。特に、①局在型蛍光プローブを用いたオルガネラ内の分子・イオン濃度の定量イメージング技術、②細胞内蛋白質や集合体を光で精密制御する技術、③刺激応答性の細胞内クリック反応技術、などを独自に開発しています。これらのプローブ技術はこれまで国内外の生命科学研究者に供与され、現在も多数の共同研究が進行中です。
- 実用化イメージ
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生きた細胞内局所のイメージング技術および蛋白質機能制御技術は基礎生物学研究のみならず、疾患機構解明や創薬スクリーニングへの応用も期待できます。また、刺激応答性細胞内クリック反応は、新規のドラッグデリバリーシステムへの応用が可能です。これらに関連した企業との連携・共同研究を希望します。
- キーワード
研究者
多元物質科学研究所
水上 進 教授
修士(薬学)(東京大学)/博士(薬学)(東京大学)
Shin Mizukami, Professor