過酷環境下で機能する化学イメージング・デバイスの開発


更新:2025/07/28
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特徴・独自性

強酸性の環境下で、水素イオンと塩化物イオンの濃度分布を、リアルタイムで画像化し、計測できるイメージング素子を開発しました。pHの範囲は3.0から0.5まで、塩化物イオン濃度は4M まで計測できます。従来、塩化物イオンに関しては、pH6〜 8の中性域で、0.01M 以下の希薄溶液の濃度を計測できませんでした。しかし、特殊なセンサー物質の探索や感応膜の作製方法を工夫することで、過酷環境下でも機能するデバイスを開発することに成功しました。

実用化イメージ

強酸性下で進行する金属の腐食現象など、各種化学反応の機構解明への応用が期待されます。マイクロ流体チップに組み込むことで、金属表面の触媒作用の解明などにも応用できるものと考えられます。

キーワード

研究者

大学院工学研究科

武藤 泉 教授 
工学修士(東北大学)/博士(工学)(東北大学)

Izumi Muto, Professor