コヒーレントX線によるミクロ/ナノ空間階層構造イメージングの生体・農食・ソフトマテリアル試料への展開
更新:2024/05/24
- 概要
細胞や食品などのマイクロからナノスケールの構造を可視化し、生命現象や食感の構造基盤を解明するために、放射光イメージング技術やX線分析を用いた技術開発を進めています。また、不均一な化学状態や相変化を理解するために、スペクトルイメージングと機械学習による画像解析も行っています。
- 従来技術との比較
自然に近い状態での試料観察を目指しています。例えば大気環境下、湿潤環境下、クライオ環境下での計測技術や新しいイメージング法、低線量での撮影技術を進めています。
- 特徴・独自性
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- コヒーレントX線回折イメージング技術の開発と生命・食農分野への展開
- 機械学習などを活用したスペクトル画像解析技術の開発
- X線吸収分光や小角・広角X線散乱を用いたスペクトルイメージングと機械学習を活用した画像解析技術
- 生命・食農分野での放射光利活用方法の開拓
- 実用化イメージ
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条件ごとの食感の差異の可視化等から食品開発等への展開や、ソフトマテリアル、エネルギーデバイス等にも応用することが可能です。
- キーワード
研究者
国際放射光イノベーション・スマート研究センター
高山 裕貴 准教授
修士(理学)(慶應義塾大学)/博士(理学)(慶應義塾大学)
Yuki Takayama, Associate Professor
X線と情報科学を組み合わせたレンズレスナノイメージング技術の開発と、生命科学や食農科学、ソフトマテリアル分野への応用研究に取り組んでいます