東北大学 研究シーズ集

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粒界工学による粒界劣化現象抑制に基づく高特性材料の開発

更新:2020-06-16
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特徴・独自性

オーステナイト系ステンレス鋼やニッケル合金は粒界劣化現象が永年の大きな問題である。当グループの開発した粒界工学制御プロセスは、通常ステンレス鋼の粒界腐食(図1、2)、溶接部腐食、応力腐食割れ、液体金属脆化、放射線損傷などに対する抵抗性を著しく向上させるとともに、高温クリープ破断寿命を顕著に延長(図3)させるなど、粒界劣化現象抑制による著しい特性改善を実現した。

産学連携の可能性 (想定される用途・業界)

この粒界工学制御技術により、金属材料の耐食性や高温寿命の向上が期待できることから、電力・化学プラント配管、高温高圧容器、食品加工機器などの製造業への適用が想定される。

研究者

大学院工学研究科・工学部 材料システム工学専攻 接合界面制御学講座

佐藤 裕 教授 
博士(工学)

SATO Yutaka, Professor

キーワード

関連情報

論文
粉川博之, オーステナイト系ステンレス鋼の粒界工学, ふぇらむ, 15-12 (2010), 749-754. 
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