コンクリート材料の高機能化


更新:2024/12/12
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概要

社会基盤を支えるコンクリート材料について、高機能化を志向した各種の材料開発に取り組んでいます。たとえば、引張特性を改善する繊維補強コンクリート、耐久性を向上させる自己修復コンクリート、自由な造形を可能にするコンクリート3Dプリンティング、また、各種混和材料などを用いての環境負荷低減など、近年コンクリート材料に求められるニーズに応える手段としての機能性コンクリート材料を開発しています。

従来技術との比較

コンクリートという一般的でありふれた材料でありながら、文字通りに人間社会を支えている建築材料について、従来にはなかった新しい機能を付与することによる高付加価値化を目指しています。建築物の長寿命化や、省力化施工、これまで実現できなかった新たなデザイン・表現などに繋がることを期待しています。

特徴・独自性
  • 自己修復コンクリートは、コンクリートに生じるひび割れの制御などを通じて、コンクリート造建築物の長寿命化を実現します。
  • 繊維補強コンクリートは、引張力に対して極めてもろくて弱い一般的なコンクリート材料に対して、粘り強くより安全な性能を付与します。
  • コンクリート3Dプリンティングでは、生産性の低さが長年指摘されている建築施工現場の無人化を目指すとともに、新たなデザインの可能性も追求します。
実用化イメージ

建築に関係する建設会社(施工・研究開発)・維持管理・建材メーカーなど。
新しい機能を付与したコンクリート材料により、新たな建築やその維持管理・使い方を提案する。

キーワード

研究者

大学院工学研究科

西脇 智哉 准教授 
修士(工学)(東北大学)/博士(工学)(東北大学)

Tomoya Nishiwaki, Associate Professor