新規固体電解質を備える二次電池


更新:2025/07/15
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概要

新規固体電解質を備える二次電池
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken_h/T07-229.html

特徴・独自性

近年、ポータブル機器の普及に伴い、小型大容量の二次電池に対する需要が高まっています。現在実用化されている二次電池の中で、最もエネルギー密度の高いリチウムイオン電池は電解質として有機溶媒電解液を用いていることから、その安全性に対して問題があり、安全性の高い固体状の電解質が求められています。特に自動車用途では電池サイズが大きく衝撃の危険性があるため、とりわけ安全性の向上が要望されています。本発明では、リチウムイオン電池用の新規固体電解質に関するものであり、その組成は、LiBH4とMX(M はアルカリ金属、Xは①ハロゲン原子 or ② NR2基 or ③N2R 基:ただしR は水素原子またはアルキル基)である事を特徴とし、LiBH4の115℃の転移温度未満においても高いイオン伝導性を示すため、リチウムイオン二次電池用電解質として有用です。

実用化イメージ

リチウムイオン二次電池用電解質などへの応用が想定されます。

キーワード

研究者

大学院工学研究科

髙村 仁 教授 
博士(工学)(東北大学)/修士(工学)(東北大学)

Hitoshi Takamura, Professor