発火や破裂の危険が少ない安全な電池の実現に貢献する


更新:2024/01/22
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概要

小さな力で容易に伸縮する高分子電解質
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T19-753.pdf

従来技術との比較

従来の有機電解質は発火の危険があった。一方高分子化することで固体電解質化した高分子電解質はイオン伝導性が低かった。

特徴・独自性
  • 室温で10-4 S/cmクラスのLiイオン伝導度を持つ高分子電解質の合成に成功。
  • ミクロンサイズの多孔膜と光架橋性ポリエチレングリコール(PEG)の複合化により室温での高い性能発現とLiイオンの拡散を制御。
  • 広い電位窓(4.7 V)と高いLiイオン輸率(0.39)を実現。
  • 多孔膜を電解質中に形成することでデンドライト形成の抑止効果にも期待。
実用化イメージ

Liイオン電池用の安全な電解質として利用可能。

キーワード

研究者

高等研究機構材料科学高等研究所
デバイス・システムグループ

藪 浩 教授 
博士(理学)(北海道大学)

Hiroshi Yabu, Professor

分野や常識にとらわれず、新材料の創製に挑戦しています。また、基礎科学だけでなく、産業化まで見据えた研究開発を心がけています。