窒化物をより均一にコーティングすることが可能
更新:2025/07/28
- 概要
窒化物コーティングの形成方法
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken_h/T18-275.html- 特徴・独自性
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従来開発されている窒化物コーティング方法として、CVD 法( 化学的蒸着) やPVD 法( 物理的蒸着)などが知られています。しかし、真空装備による圧力調整や雰囲気置換を行う必要があるため、製造工程が複雑になり、作業が効率的でないという問題がありました。そこで、大気中において基材表面に窒化物をコーティングする技術の開発が行われていますが、コーティングにムラが生じるという課題があります。
本発明によって、簡単な工程かつ容易な操作で、窒化物をより均一にコーティングすることができる窒化物コーティングの形成方法を提供することが可能になりました。本発明は、コーティング過程と窒化過程とを入れ換え、 既に存在している窒化物に、マイクロ波を利用してコーティングするものです。コーティングがマイクロ波の照射で済む上、従来法で必要であった圧力調整や雰囲気置換が不要なため、大気中で実施可能となります。これによって、簡単な工程かつ容易な操作で、基材の表面に窒化物コーティングを均一に形成することができます。 - 実用化イメージ
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主に、以下のような応用が考えられます。
・生体用、歯科用インプラント部材の製造 - キーワード
研究者
大学院工学研究科
福島 潤 助教
修士(工学)(名古屋大学)/博士(工学)(名古屋大学)
Jun Fukushima, Assistant Professor