脱型前コンクリートの早期強度を建築現場で非破壊測定
更新:2025/06/30
- 概要
コンクリートの圧縮強度を、建築現場で非破壊・簡便かつ高精度に計測できる方法を開発しました。現場での強度管理に活用が期待されます。
https://www.t-technoarch.co.jp/data/anken/T21-062.pdf- 従来技術との比較
コンクリートの強度管理に通常用いられる試験体の強度試験とは異なり、建築現場で即時に管理強度の発現を確認することができます。
- 特徴・独自性
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建築現場で、型枠脱型前の早期材齢の段階でコンクリートの圧縮強度の発現を、非破壊のまま現地で実際の構造体コンクリートから確認することができます。
一般的な型枠にあるセパ穴を利用して、小さな試験孔を準備します。ここに打ち込んだピンの貫入深さから、簡易にコンクリートの圧縮強度推定できます。ピンの貫入深さが基準値を下回ることで、強度の発現を確認します。通常のコンクリート工事の一部として、極めて簡易な準備と手順で強度管理を行えます。初期材齢での強度管理、脱型の管理や、寒中コンクリートでは初期養生期間の管理など、コンクリートの品質確保に活用できます。 - 実用化イメージ
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コンクリートの品質管理に最も重要な初期段階での強度発現について、建築現場で完結して確認できる非破壊検査手法です。建築現場での実証検討を期待しています。
- キーワード
研究者
大学院工学研究科
西脇 智哉 准教授
修士(工学)(東北大学)/博士(工学)(東北大学)
Tomoya Nishiwaki, Associate Professor